タイセイブーケ（2008年生、母ロザヴィア）

タイセイブーケ（2008年3月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋花束（仏）」。毛色は芦毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時16歳）と交配したロザヴィアが17歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は前川勝春。戦績は、中央平地6戦0勝、地方16戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は2011年の3歳。

経歴

デビュー前

大橋勇樹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

11月21日、デビュー戦は酒井学騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

12月5日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。先手を取り、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず12着に終わった。

12月18日、中1週で迎えた3戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり14着に終わった。

3歳（2011年）

1月19日、中4週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた4戦目は、3歳戦の水仙賞（笠松ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は酒井学騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、ナガラローマンに半馬身交わされて2着に敗北した。

2月20日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚が上がってしまい15着に敗れた。

4月10日、中6週で迎えた6戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

6月14日、中8週で迎えた7戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のジューンフラワー賞（川崎ダート1400m 曇/重）に出走。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に終わった。

7月23日、中5週で迎えた8戦目は、小野寺祐太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れる脚を使えず15着に終わった。

8月26日、中4週で迎えた9戦目は、小山信行騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の北海道が産んだ奇跡、太田記念（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のコスモサジンに1馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

9月14日、中2週で迎えた10戦目は、大畑雅章騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアフェットに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月28日、中1週で迎えた11戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は小山信行騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

10月6日、連闘で迎えた12戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で小山信行騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のヒシバローロに1馬身半の差をつけて3勝目を手中に収めた。

11月18日、中5週で迎えた13戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳（船橋ダート1200m 小雨/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったアリューアレーヌにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

12月13日、中3週で迎えた14戦目は、3歳（川崎ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力十分の伸びを見せたが、勝ったジュウニントイロにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

12月21日、連闘で迎えた15戦目は、3歳（浦和ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のシゲルフクシュニンをクビ差振り切ってファンの期待に応えた。

4歳（2012年）

1月7日、中1週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた16戦目は、一般C2十五十六十七（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

1月26日、中2週で迎えた17戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、一般C2十十一十二（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

3月1日、中4週で迎えた18戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、一般C2十一十二十三（川崎ダート1400m 曇/不良）に出走。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に敗れた。

3月23日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、一般C2十四十五（浦和ダート1500m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

4月10日、中2週で迎えた20戦目は、稲妻特別（川崎ダート900m 晴/良）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。

5月4日、中2週で迎えた21戦目は、市川大門通り焼鳥市ばんデビュー記念（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天授の負けん性を発揮してゴールまで頑張り、4着を確保した。

5月17日、中1週で迎えた22戦目は、一般C2十二十三十四（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉原寛人騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。