イナロア（2015年生、母シンプリーラヴリー）

イナロア（2015年3月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「人名より＋父名より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時7歳）と交配したシンプリーラヴリーが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は二風谷ファーム。戦績は、中央平地5戦0勝、地方4戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2019年の一般C3-8。

経歴

デビュー前

小島茂之厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2018年）

3月25日、デビュー戦はF.ミナリク騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。18頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい12着に終わった。

5月19日、中7週で迎えた2戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後はガス欠状態になり12着に終わった。

7月14日、中7週で迎えた3戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

8月25日、中5週で迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝1500m 曇/稍重）に出走。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

9月30日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい15着に終わった。

11月18日、中6週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた6戦目は、妹尾浩一朗騎手を鞍上に迎えて、山北みかん特別（高知ダート1300m 晴/重）に出走。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったシオラパルクに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

12月2日、中1週で迎えた7戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、竹内司さん祝還暦特別（高知ダート1300m 曇/重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月16日、中1週で迎えた8戦目は、宮川実騎手を鞍上に迎えて、一般C3 14（高知ダート1300m 雨/重）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

4歳（2019年）

1月1日、中1週で迎えた9戦目は、一般C3 17（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で宮川実騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハッピーファーストに6馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

1月8日、連闘で迎えた10戦目は、一般C3 11（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で宮川実騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のハヴアサニーデイに2馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

1月22日、中1週で迎えた11戦目は、桜井光輔騎手を鞍上に迎えて、一般C3-9（高知ダート1300m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮戦したが、勝ったキタノアラムシャに詰め切れず、約14馬身差の2着に敗北した。

2月5日、中1週で迎えた12戦目は、一般C3-8（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は宮川実騎手（3戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて、最後は2着のシェナパドメに1馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

2月19日、中1週で迎えた13戦目は、パンジー特別（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で宮川実騎手（4戦3勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後はウェブマスターと並んで2着同着となった。

3月4日、中1週で迎えた14戦目は、ヒヤシンス特別（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で宮川実騎手（5戦3勝）。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦し、3着を確保した。

3月17日、中1週で迎えた15戦目は、菜の花特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で宮川実騎手（6戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

3月27日、中0週で迎えた16戦目は、ハクモクレン特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で宮川実騎手（7戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

4月14日、中2週で迎えた17戦目は、ファイナルレース（高知ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は赤岡修次騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ハッピーファーストに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

7月28日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた18戦目は、一般C3-8（高知ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は宮川実騎手（8戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のボルドーアストルをクビ差振り切って4勝目をゲットした。

8月18日、中2週で迎えた19戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、ヒマワリ特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に終わった。

9月1日、中1週で迎えた20戦目は、ダリア特別（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は赤岡修次騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったアースグロウに詰め切れず、9馬身差の2着となった。

9月8日、連闘で迎えた21戦目は、シンデレラ7th特別（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は宮川実騎手（9戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のクライフターンに2馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

10月5日、中3週で迎えた22戦目は、ボスファミリー特別（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は赤岡修次騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

10月13日、連闘で迎えた23戦目は、相方にとても感謝特別（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は宮川実騎手（10戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったマッスルバローズに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

11月3日、中2週で迎えた24戦目は、一般C2-5（高知ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で宮川実騎手（11戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、サンデーヒロに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

11月16日、中1週で迎えた25戦目は、一般C2-5（高知ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は赤岡修次騎手（4戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、キモンプリンスに交わされて5馬身差の2着に敗北した。

11月24日、連闘で迎えた26戦目は、一般C2ロ C3イ（高知ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（5戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

5歳（2020年）

5月9日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた27戦目は、一般C2-6（高知ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は宮川実騎手（12戦5勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

5月23日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた28戦目は、一般C2-7（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で宮川実騎手（13戦5勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

6月13日、中2週で迎えた29戦目は、一般C2-6（高知ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で宮川実騎手（14戦5勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り7着に敗れた。

6月27日、中1週で迎えた30戦目は、一般C2-7（高知ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で宮川実騎手（15戦5勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

7月11日、中1週で迎えた31戦目は、一般C2-6（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で宮川実騎手（16戦5勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

7月25日、中1週で迎えた32戦目は、祝メイクデビュー特別（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で宮川実騎手（17戦5勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

8月29日、中4週で迎えた33戦目は、一般C2-6（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で宮川実騎手（18戦5勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

9月12日、中1週で迎えた34戦目は、一般C2-3（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は赤岡修次騎手（6戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、伸びてきたレイカバド決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

10月3日、中2週で迎えた35戦目は、井上瑛太騎手を鞍上に迎えて、一般C2-4（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

10月17日、中1週で迎えた36戦目は、サンキュー39歳特別（高知ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で井上瑛太騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に終わった。

11月14日、中3週で迎えた37戦目は、璃奈ちゃんボード特別（高知ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は宮川実騎手（19戦5勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見所を作れず6着に敗れた。

11月28日、中1週で迎えた38戦目は、ファイナルレース（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で宮川実騎手（20戦5勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい7着に敗れた。

12月12日、中1週で迎えた39戦目は、一般C2-3（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は妹尾浩一朗騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

2020年12月16日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。