ナムラメルシー（2014年生、母ディアナムラ）

ナムラメルシー（2014年4月15日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋ありがとう（仏）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエンパイアメーカー（当時14歳）と交配したディアナムラが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は中島牧場。2020年のエンプレス杯(牝Jpn2)で2着に入った他、2020年のシンデレラマイルトライアル(牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

杉山晴紀厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

10月30日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

11月19日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

3歳（2017年）

1月22日、中8週で迎えた3戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

9月2日、約7か月半の休養明けで迎えた4戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

9月30日、中3週で迎えた5戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝2600m 外回り晴/良）に49kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に終わった。

11月8日、中5週で馬体重を前走から17kg増やして迎えた6戦目は、瀧川寿希也騎手を鞍上に迎えて、3歳（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のヤマニンイリザブルに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月15日、中4週で迎えた7戦目は、世界ランクの廃人倶楽部10周年記念（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で瀧川寿希也騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサーブルデエースに2馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

4歳（2018年）

1月2日、中2週で迎えた8戦目は、一般C2四五六（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で瀧川寿希也騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のシュールダンスに2馬身の差をつけて順当に勝利した。

1月29日、中3週で迎えた9戦目は、一般C1六（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で瀧川寿希也騎手（3戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のマキシマムブレイクに2馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

3月2日、中4週で迎えた10戦目は、一般C1三四（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で瀧川寿希也騎手（4戦4勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のティアップアンジュに3馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

4月6日、中4週で迎えた11戦目は、桜貝特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で瀧川寿希也騎手（5戦5勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

10月3日、約6か月の休養明けで迎えた12戦目は、千葉よみうりCC 開場40周年記念盃（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で瀧川寿希也騎手（6戦5勝）。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

10月18日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定戦の福島のおいしいお米「天のつぶ」記念（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で瀧川寿希也騎手（7戦5勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るウインフィロソフィを交わし去り、最後は1馬身の差をつけて制した。

11月26日、中5週で迎えた14戦目は、ハイスクール・フリートアプリ制作記念（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で瀧川寿希也騎手（8戦6勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

12月18日、中2週で迎えた15戦目は、細雪特別（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で瀧川寿希也騎手（9戦6勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のサンベンドに5馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

5歳（2019年）

1月3日、中1週で迎えた16戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、宝船特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、レインハートにクビ差交わされて2着に甘んじた。

4月20日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、一般B3（高知ダート1400m 晴/重）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のサヴァティアーノに2馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

6月8日、中6週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた18戦目は、林謙佑騎手を鞍上に迎えて、丸塚池特別（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

6月22日、中1週で迎えた19戦目は、山崎雅由騎手を鞍上に迎えて、白髪山特別（高知ダート1600m 雨/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のグローリングを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

7月21日、中3週で迎えた20戦目は、一般A3（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は林謙佑騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

8月4日、中1週で迎えた21戦目は、町田の餃子黒焦げ特別（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で林謙佑騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のエーブインブレムに4馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

10月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた22戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、ペガサス賞（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るウインプリンツを別次元の末脚でクビ差だけ差し切って勝利数を11に伸ばす

10月29日、中1週で迎えた23戦目は、牝馬限定戦のクイーンズオーディション（クイ（船橋ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦1勝）。6頭立ての2番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場なく4着に敗れた。

11月27日、中3週で迎えた24戦目は、藤田凌騎手を鞍上に迎えて、長野県畜産会長賞（浦和ダート2000m 曇/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったトーセンオリンピアに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

12月11日、中1週で迎えた25戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

12月25日、中1週で迎えた26戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、大井で楽天競馬賞（大井ダート1800m 曇/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

6歳（2020年）

1月22日、中3週で迎えた27戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（2戦1勝）。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では速い脚を使えず5着に終わった。

2月3日、中1週で迎えた28戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、節分賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に敗れた。

3月5日、中3週で迎えた29戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（3戦1勝）。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったアンデスクイーンに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

4月2日、中3週で迎えた30戦目は、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（4戦1勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

7月16日、約3か月半の休養明けで迎えた31戦目は、牝馬限定地方重賞のノースクイーンカップ（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は五十嵐冬樹騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はタレてしまい9着に敗れた。

8月13日、中3週で迎えた32戦目は、石川倭騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn3のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

10月8日、中7週で迎えた33戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには絡めず9着に終わった。

11月3日、中3週で迎えた34戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（大井ダート1800m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。15頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではいいところがなく12着に終わった。

11月19日、中1週で迎えた35戦目は、牝馬限定オープンのシンデレラマイルトライアル（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

12月3日、中1週で迎えた36戦目は、川島正太郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見所を作れず9着に終わった。

7歳（2021年）

4月13日、約4か月半の休み明けで迎えた37戦目は、東風賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は脚が止まってしまい15着に敗れた。

5月1日、中2週で迎えた38戦目は、牝馬限定オープンの’21ネモフィラ賞（大井ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は本田正重騎手（1戦0勝）。7頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚が止まってしまい6着に終わった。

2021年5月7日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。