バルサムノート（2020年生、母エピセアローム）

バルサムノート（2020年2月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「香調の1つで、樹脂系の重みがある甘い香り」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のモーリス（当時9歳）と交配したエピセアロームが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2023年のラジオNIKKEI賞(ハンデG3)で4着に入った他、2023年の白百合ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高野友和厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

8月14日、デビュー戦はC.ホー騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のヴェルテンベルクを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

12月3日、約3か月半の休養明けで迎えた2戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスの葉牡丹賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

3歳（2023年）

2月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（東京芝1600m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったノッキングポイントにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

3月19日、中3週で迎えた4戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのフローラルウォーク賞（中京芝1600m 晴/稍重）に出走。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月28日、中9週で迎えた5戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの白百合ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のアイスグリーンをクビ差振り切って制した。

7月2日、中4週で迎えた6戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出し、4着に入った。

9月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのレインボーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が衰えて13着に敗れた。

10月28日、中5週で迎えた8戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの紅葉ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

12月2日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの浜松ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアネゴハダを3/4馬身振り切って3勝目を奪取した。

4歳（2024年）

2月11日、中9週で迎えた10戦目は、北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月2日、中2週で迎えた11戦目は、R.R.キング騎手を鞍上に迎えて、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず9着に敗れた。

5月11日、中9週で迎えた12戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（2戦1勝）。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始12番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

8月24日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るマスクオールウィンを半馬身差し切って4勝目を奪取した。

10月19日、中7週で迎えた14戦目は、G2の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（3戦1勝）。17頭立ての14番人気で大外17番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の負けじ魂を発揮してゴールまで力戦し、5着を確保した。