アトカラツイテクル（2020年生、母ウェーブピアサー）

アトカラツイテクル（2020年3月15日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のパドトロワ（当時13歳）と交配したウェーブピアサーが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は谷藤弘美。2023年のURAWAなでしこオープン(牝)に勝利した他、2023年のユングフラウ賞(牝S2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、原弘之から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、内田玄祥によって231万円で落札された。

宇野木博徳厩舎（浦和）へ入厩。

2歳（2022年）

6月27日、デビュー戦は森泰斗騎手を鞍上に据えて、2歳戦のドリームチャレンジ（浦和ダート800m 晴/良）に出走。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のジャヌウブに9馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月18日、中2週で迎えた2戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の新星特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて楽々と抜け出し、最後は2着のニッショウミライに3馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

8月10日、中2週で迎えた3戦目は、2歳戦の新選特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は森泰斗騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず3着に敗れた。

11月23日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、2歳戦の若鷹特別（浦和ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

12月31日、中4週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた5戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳S1の東京2歳優駿（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では切れる脚を使えず15着に終わった。

3歳（2023年）

1月12日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンのURAWAなでしこオープン（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田譲治騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘りで持ち堪えて、最後は2着のフークエンジェルに2馬身半の差をつけて3勝目をマークした。

2月15日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳S2のユングフラウ賞（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で和田譲治騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、サーフズアップにアタマ差交わされて2着に惜敗した。

3月22日、中4週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳S1の桜花賞（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田譲治騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

8月10日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から11kg減らして迎えた9戦目は、半澤慶実騎手を鞍上に迎えて、’23トワイライトカップ（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。7頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に終わった。