ベルクワイア（2016年生、母スカーレットベル）

ベルクワイア（2016年2月23日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ハンドベル演奏グループ。勝利の鐘の音を響かせて欲しい」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時8歳）と交配したスカーレットベルが16歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2020年の3歳以上1勝クラス(牝)。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額2,800万円（7万×400口）で一口馬主が募集された。

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

6月17日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は496kg。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたトーセンギムレット決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

8月4日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったミディオーサに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

9月17日、中5週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

12月22日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、O.マーフィー騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

3歳（2019年）

7月21日、約7か月の休養明けで迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上はC.ルメール騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて、最後は2着のノーブルテラに1馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4歳（2020年）

6月21日、約11か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のメイショウカスガに2馬身の差をつけて久々の実戦を物にした。

8月2日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスのポプラ特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

11月21日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの西湖特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい10着に終わった。

5歳（2021年）

2月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフさで最後まで踏ん張ったが、ラティーンセイルに交わされて3馬身差の2着となった。

4月17日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

6月5日、中6週で迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で石川裕紀人騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで敢闘したが、ストームガストに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

10月16日、約4か月半の休養明けで迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラス（東京ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で石川裕紀人騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

6歳（2022年）

2月13日、約4か月の休み明けで迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で石川裕紀人騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

2022年2月16日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。