ナンディン（2010年生、母ハセアフロディーテ）

ナンディン（2010年2月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「シヴァ（インド神話）の乗り物である牡牛。『幸せなもの』の意を持つ」。毛色は芦毛。種牡馬のクロフネ（当時12歳）と交配したハセアフロディーテが14歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は斉藤安行。戦績は、中央平地3戦0勝、地方21戦16勝2着2回。2015年のスプリングカップ(地方重賞)に勝利した他、2015年の百万石賞(地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

湯窪幸雄厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2013年）

7月6日、デビュー戦は国分優作騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は546kg。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では決め手が足りず13着に終わった。

8月3日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず12着に終わった。

8月24日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた3戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2600m 雨/重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では末脚が冴えず16着に終わった。

4歳（2014年）

3月23日、約7か月の休養明けで馬体重を前走からさらに36kg増やして迎えた4戦目は、吉田晃浩騎手を鞍上に迎えて、マッキー&チカ最終決戦記念（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したオオトリハシャを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

4月1日、連闘で迎えた5戦目は、一般C2-8（金沢ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田晃浩騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切り、で一団を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカワキタシュテルンに8馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4月13日、中1週で迎えた6戦目は、一般C2六（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田晃浩騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマンドリーカに約12馬身の大差をつけて断然の支持に応えた。

4月29日、中1週で迎えた7戦目は、一般C2-2（金沢ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田晃浩騎手（3戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフレンドリーゼウスに9馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

5月18日、中2週で迎えた8戦目は、一般C1-5（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田晃浩騎手（4戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るトウショウパシオンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

6月3日、中1週で迎えた9戦目は、一般C1二（金沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉田晃浩騎手（5戦4勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るマスタープリメーラを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

6月24日、中2週で迎えた10戦目は、氷室開き特別（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉田晃浩騎手（6戦5勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のゴールドウォッチに4馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

7月13日、中2週で迎えた11戦目は、一般B2-2（金沢ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で吉田晃浩騎手（7戦6勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のステージナーヴに5馬身の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

8月5日、中2週で迎えた12戦目は、一般B1二（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で吉田晃浩騎手（8戦7勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るヒロスマイルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて貫禄の8連勝を決めた。

9月2日、中3週で迎えた13戦目は、河合谷獅子舞特別（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で吉田晃浩騎手（9戦8勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るナイトレイダーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて驚異の9連勝を決めた。

9月14日、中1週で迎えた14戦目は、柳田大祭特別（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で吉田晃浩騎手（10戦9勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るフブキサクラコを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて10連勝を達成した。

9月28日、中1週で迎えた15戦目は、珠洲まるかじり・秋特別（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で吉田晃浩騎手（11戦10勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のプラチナバディに1馬身半の差をつけて連勝数を11に伸ばした。

10月12日、中1週で迎えた16戦目は、新装大樋窯特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で吉田晃浩騎手（12戦11勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のトレードウィンドに3馬身の差をつけて連勝数を12に伸ばした。

10月26日、中1週で迎えた17戦目は、九谷陶芸村まつり特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で吉田晃浩騎手（13戦12勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて、最後は2着のプレスアテンションに1馬身の差をつけて連勝数を13に伸ばした。

11月9日、中1週で迎えた18戦目は、かほく四季まつり特別（金沢ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は15戦連続で吉田晃浩騎手（14戦13勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマイネルバリスターを豪脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて連勝数を14に伸ばした。

11月25日、中1週で迎えた19戦目は、金沢料亭巡り特別（金沢ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は16戦連続で吉田晃浩騎手（15戦14勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では卓出した伸び脚で急追したが、抜け出したマイネルバリスターにハナ差届かず2着に甘んじた。

12月15日、中2週で迎えた20戦目は、地方重賞の中日杯（金沢ダート2300m 曇/不良）に出走。鞍上は17戦連続で吉田晃浩騎手（16戦14勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では出色の末脚を発揮したが、3着に終わった。

5歳（2015年）

3月27日、約3か月半の休み明けで迎えた21戦目は、桑野等騎手を鞍上に迎えて、三引獅子舞特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るトウショウプライドを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

4月19日、中2週で迎えた22戦目は、地方重賞のスプリングカップ（金沢ダート2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で桑野等騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るアキレウスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

5月19日、中3週で迎えた23戦目は、千里浜砂像特別（金沢ダート1900m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で桑野等騎手（2戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

6月14日、中3週で迎えた24戦目は、地方重賞の百万石賞（金沢ダート2300m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で桑野等騎手（3戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。