エスプリベルテ（2013年生、母バクシンヒロイン）

エスプリベルテ（2013年3月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「自由な心（仏）より」。毛色は栗毛。種牡馬のアドマイヤムーン（当時10歳）と交配したバクシンヒロインが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は佐竹学。主な勝ち鞍は2018年の雲取山特別(一般C2二)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、佐竹学から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、小田吉男によって993.6万円で落札された。

宮本博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

11月14日、デビュー戦は高倉稜騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は514kg。15頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

11月28日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

12月13日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中京ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で高倉稜騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

3歳（2016年）

6月19日、約6か月半の休養明けで迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で高倉稜騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

7月3日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中京ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で高倉稜騎手（4戦0勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず8着に終わった。

8月5日、中4週で迎えた6戦目は、戸部尚実騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず4着に敗れた。

8月24日、中2週で迎えた7戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で戸部尚実騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

9月2日、連闘で迎えた8戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸部尚実騎手（2戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るサンブレナードを異次元の末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

9月21日、中2週で迎えた9戦目は、3歳（名古屋ダート800m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で戸部尚実騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立つ格好となり、でレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るストロングメガロスを豪脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

10月15日、中2週で迎えた10戦目は、井上敏樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の稲光特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。9着に終わった。

11月13日、中3週で迎えた11戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き13着に終わった。

12月11日、中3週で迎えた12戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では末脚が冴えず16着に終わった。

4歳（2017年）

3月19日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた13戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

4月22日、中4週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた14戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に終わった。

5月13日、中2週で迎えた15戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず最後はヴェイルドスケールと並んで10着同着となった。

6月6日、中2週で迎えた16戦目は、一般C16（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は戸部尚実騎手（4戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のテアトロレアルに約12馬身の大差をつけて断然人気に応えた。

6月21日、中1週で迎えた17戦目は、庄内川特別（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で戸部尚実騎手（5戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のセイクリッドシーに2馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

7月5日、中1週で迎えた18戦目は、一般C7（名古屋ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で戸部尚実騎手（6戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るセイクリッドシーを次元の違う末脚で半馬身差し切って圧倒的人気に応えた。

7月21日、中1週で迎えた19戦目は、一般C3（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸部尚実騎手（7戦5勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

9月15日、中7週で迎えた20戦目は、一般C5（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で戸部尚実騎手（8戦5勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のウィナテナを半馬身振り切って断トツの支持に応えた。

12月18日、約3か月の休養明けで迎えた21戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、一般C1九十十一（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘志でバテることなく粘り続けて、最後は2着のリワードデュランに1馬身半の差をつけて7勝目を挙げた。

5歳（2018年）

3月19日、約3か月の休み明けで迎えた22戦目は、幸手権現堂桜堤賞（浦和ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

4月23日、中4週で迎えた23戦目は、一般C1八九十（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（2戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

7月17日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、雲取山特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で左海誠二騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘志でバテることなく粘り続けて、最後は2着のチョリータに2馬身の差をつけて8勝目を手に入れた。

8月7日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた25戦目は、立秋特別（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で左海誠二騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

9月7日、中3週で迎えた26戦目は、白露特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で左海誠二騎手（5戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

9月11日、連闘で迎えた27戦目は、豊年特別（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で左海誠二騎手（6戦2勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。