エイシンオリンピア（1992年生、母Jacolina）

エイシンオリンピア（1992年5月13日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のLost Code（当時8歳）と交配したJacolinaが12歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地30戦5勝2着1回、中央障害4戦2勝。1999年の三木ホースランドパークジャンプステークス(障害4歳以上オープン)に勝利した他、1998年の巴賞(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

湯浅三郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1995年）

1月29日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は510kg。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のアンブレラに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

2月19日、中2週で迎えた2戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のつばき賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

10月28日、約8か月半の休養明けで迎えた3戦目は、4歳以上500万下の藤森特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエプソムビクトリーを半馬身振り切って久々の一戦を物にした。

11月18日、中2週で迎えた4戦目は、4歳以上900万下の北大路特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るタケノクラウンを鮮やかな末脚で半馬身差し切って勝利を手に入れた。

12月17日、中3週で迎えた5戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、オリオンステークス（阪神芝2500m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

4歳（1996年）

1月20日、中4週で迎えた6戦目は、石清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

3月2日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、但馬ステークス（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（4戦2勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が衰えて12着に敗れた。

3月30日、中3週で迎えた8戦目は、なにわステークス（阪神芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るケリソンを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて制した。

12月15日、約8か月半の休養明けで迎えた9戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、オリオンステークス（阪神芝2500m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではいいところがなく13着に終わった。

5歳（1997年）

1月11日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦の雅ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は武豊騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

1月26日、中1週で迎えた11戦目は、北山ステークス（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は角田晃一騎手（5戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したギガトンにクビ差届かず2着に甘んじた。

3月1日、中4週で迎えた12戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、但馬ステークス（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

3月16日、中1週で迎えた13戦目は、鳴門ステークス（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のターンオンザライトを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

4月19日、中4週で迎えた14戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオアシスステークス（東京ダート1600m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始11番手を追走。直線では末脚がパッとせず12着に敗れた。

5月4日、中1週で迎えた15戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に終わった。

6月8日、中4週で迎えた16戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に敗れた。

6月29日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は南井克巳騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には食い込めず7着に終わった。

6歳（1998年）

2月14日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、バレンタインステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は角田晃一騎手（6戦2勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

2月28日、中1週で迎えた19戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて10着に終わった。

4月5日、中4週で迎えた20戦目は、竹秋ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（7戦2勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

4月18日、中1週で迎えた21戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。

5月9日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデG3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

5月23日、中1週で迎えた23戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（2戦0勝）。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。最後はバテてしまい10着に終わった。

6月14日、中2週で迎えた24戦目は、山田和広騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 小雨/良）に出走。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着を確保した。

7月5日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で山田和広騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず15着に敗れた。

8月1日、中3週で迎えた26戦目は、マリーンステークス（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田和広騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に終わった。

7歳（1999年）

1月24日、約6か月の休養明けで迎えた27戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り雨/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（2戦1勝）。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。

2月27日、中4週で迎えた28戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート1800m 曇/不良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

3月14日、中1週で迎えた29戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（3戦1勝）。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

4月4日、中2週で迎えた30戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、竹秋ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

5月1日、中3週で迎えた31戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のビッグジャガーに1馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。

11月21日、約7か月の休み明けで迎えた32戦目は、大江原隆騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。6着に敗れた。

12月25日、中4週で迎えた33戦目は、三木ホースランドパークジャンプステークス（阪神障害芝3800m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。最後は、2着のザオーリュウシュンに半馬身の差をつけて7勝目をつかんだ。

8歳（2000年）

4月22日、約4か月の休養明けで迎えた34戦目は、障害5歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。競走中止となった。