インゴット（2001年生、母ダンシングレヴュー）

インゴット（2001年2月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「金塊」。毛色は栗毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時15歳）と交配したダンシングレヴューが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地11戦3勝。2004年の紫苑ステークス(オープン牝)に勝利した他、2004年のスイートピーステークス(オープン牝)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

11月30日、デビュー戦はO.ペリエ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 曇/不良）に出走。馬体重は490kg。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のソーユアフロストに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2004年）

5月2日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた2戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

5月23日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳500万下のカーネーションカップ（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

6月13日、中2週で迎えた4戦目は、D.オリヴァー騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月17日、中4週で迎えた5戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のシルクストレインをクビ差振り切って2勝目をマークした。

9月11日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったヤマニンアラバスタにねじ伏せられて1馬身3/4差の1着制した。

10月17日、中4週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた7戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は一杯になって15着に敗れた。

12月5日、中6週で迎えた8戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦2勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

4歳（2005年）

7月23日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の駒ケ岳特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（3戦2勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に敗れた。

9月3日、中5週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の大倉山特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（4戦2勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に敗れた。

11月13日、中9週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（5戦2勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く9着に敗れた。