ヤマニンアラバスタ（2001年生、母ヤマニンリコール）

ヤマニンアラバスタ（2001年3月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋雪花石膏」。毛色は芦毛。種牡馬のゴールデンフェザント（当時15歳）と交配したヤマニンリコールが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）錦岡牧場。戦績は、中央平地39戦5勝2着3回。2004年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)で3着に入った他、2005年の新潟記念(ハンデG3)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

星野忍厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

8月2日、デビュー戦は水野貴広騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。18頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

8月17日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で水野貴広騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したクリスタルヴィオレを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

9月6日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（新潟芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で水野貴広騎手（2戦0勝）。18頭立ての8番人気で17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のダイワレキシントンに1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

10月11日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳500万下のサフラン賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で水野貴広騎手（3戦1勝）。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

11月1日、中2週で迎えた5戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月16日、中1週で迎えた6戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のレディインブラックに2馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

12月7日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

12月28日、中2週で迎えた8戦目は、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したエアシェイディにクビ差届かず2着に惜敗した。

3歳（2004年）

3月20日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したダンスインザムードを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月11日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（3戦0勝）。18頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

5月23日、中5週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（4戦0勝）。18頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、3着に入った。

9月11日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で江田照男騎手（5戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のインゴットに1馬身3/4の差をつけて1位に入線したが、その後5着に降着となった。

10月17日、中4週で迎えた13戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

11月14日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

4歳（2005年）

2月20日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝1800m 小雨/重）に出走。鞍上は江田照男騎手（6戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月13日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下のサンシャインステークス（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（7戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

4月2日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（8戦0勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に敗れた。

4月24日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（9戦0勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

7月24日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の佐渡特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で江田照男騎手（10戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のチョウカイフライトに1馬身3/4の差をつけて久々に白星を挙げた。

8月28日、中4週で迎えた20戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で江田照男騎手（11戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のグラスボンバーに2馬身半の差をつけて待望の重賞初制覇を果たした。

10月16日、中6週で迎えた21戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で江田照男騎手（12戦2勝）。17頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のマイネサマンサに1馬身半の差をつけて3連勝で2つ目の重賞タイトルを掴み取った。

11月13日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で江田照男騎手（13戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず8着に敗れた。

12月4日、中2週で迎えた23戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は9戦連続で江田照男騎手（14戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が鈍り13着に敗れた。

5歳（2006年）

3月12日、約3か月半の休養明けで迎えた24戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で江田照男騎手（15戦3勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入った。

5月14日、中8週で迎えた25戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で江田照男騎手（16戦3勝）。18頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず12着に敗れた。

8月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた26戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では目立つような脚を使えず14着に敗れた。

8月27日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。17頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦したが、5着に終わった。

6歳（2007年）

8月5日、約11か月半の休み明けで迎えた28戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小林淳一騎手（1戦1勝）。18頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。最後は脚勢が衰えて17着に終わった。

8月26日、中2週で迎えた29戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、3着に入った。

10月14日、中6週で迎えた30戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず10着に敗れた。

11月4日、中2週で迎えた31戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

12月15日、中5週で迎えた32戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

7歳（2008年）

1月5日、中2週で迎えた33戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず12着に終わった。

2月9日、中4週で迎えた34戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 小雪/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

3月16日、中4週で迎えた35戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず9着に終わった。

8月10日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた36戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（17戦3勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。

8月31日、中2週で迎えた37戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（18戦3勝）。18頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に終わった。

10月19日、中6週で迎えた38戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（19戦3勝）。18頭立ての17番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には届かず11着に終わった。

11月9日、中2週で迎えた39戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（20戦3勝）。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に終わった。