シーキングザパール（1994年生、母ページプルーフ）

シーキングザパール（1994年4月16日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のSeeking the Gold（当時9歳）と交配したページプルーフが7歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地16戦7勝2着2回、海外5戦1勝。1998年のモーリス・ド・ゲスト賞(仏・G1)に勝利した他、1997年のNHKマイルカップ(G1)を制するなど、G1級競走2勝を含む重賞7勝を挙げた。

経歴

デビュー前

佐々木晶三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

7月20日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のテンザンオスズに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月1日、中5週で迎えた2戦目は、2歳G3の新潟3歳ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月19日、中6週で迎えた3戦目は、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、自慢の末脚を爆発させて、最後は2着のメジロブライトに5馬身の差をつけて重賞ウィナーの称号を奪取した。

12月1日、中5週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神3歳牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず4着に敗れた。

3歳（1997年）

1月15日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のホッコービューティに3馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルを掴み取った。

3月15日、中7週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のホッコービューティに1馬身3/4の差をつけて3つ目の重賞タイトルを掴み取った。

4月20日、中4週で迎えた7戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（6戦4勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて前にいた16頭をごぼう抜きし、最後は2着のブレーブテンダーに1馬身半の差をつけて3連勝で重賞4勝目をマークした。

5月11日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で武豊騎手（7戦5勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のブレーブテンダーに1馬身3/4の差をつけて4歳マイル王の称号を手にした。

9月21日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で武豊騎手（8戦6勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4歳（1998年）

4月26日、約7か月の休養明けで迎えた10戦目は、G3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で武豊騎手（9戦6勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマサラッキをクビ差振り切って6つ目の重賞タイトルを手にした。

5月24日、中3週で迎えた11戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で武豊騎手（10戦7勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

6月14日、中2週で迎えた12戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 雨/不良）に出走。鞍上は12戦連続で武豊騎手（11戦7勝）。17頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

8月9日、G1のモーリス・ド・ゲスト賞（フランス・ドーヴィル芝1300m）に出走。鞍上は13戦連続で武豊騎手（12戦7勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。最後は、2着のJim and Tonicに1馬身の差をつけて2つ目のG1タイトルを手にした。

9月6日、G1のムーラン・ド・ロンシャン賞（フランス・ロンシャン芝1600m）に出走。鞍上は14戦連続で武豊騎手（13戦8勝）。7頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。5着に敗れた。

11月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は勢いを失って8着に敗れた。

12月20日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた16戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（14戦8勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、抜け出したマイネルラヴにアタマ差届かず2着に甘んじた。

5歳（1999年）

1月23日、牝馬限定のハンデG1のサンタモニカステークス（アメリカ合衆国・サンタアニタダート1408m）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（15戦8勝）。8頭立ての5番人気でレースに臨んだ。4着に終わった。

5月23日、約4か月の休養明けで迎えた18戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（16戦8勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、勝ったマサラッキにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月13日、中2週で迎えた19戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（17戦8勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。