マイネルラヴ（1995年生、母Heart of Joy）

マイネルラヴ（1995年3月8日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のSeeking the Gold（当時10歳）と交配したHeart of Joyが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地23戦5勝2着4回。1998年のスプリンターズステークス(G1)に勝利した他、1997年の朝日杯3歳ステークス(G1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

ラフィアンターフマンクラブにて総額7,000万円（35万×200口）で一口馬主が募集された。

稗田研二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1997年）

7月6日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩みのないペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして難なく抜け出し、最後は2着のマイネルシャンセに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月19日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のプラタナス賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したヘイアンウインザーを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

11月2日、中1週で迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の百日草特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のレオチャレンジャーに2馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

11月15日、中1週で迎えた4戦目は、2歳G3の東京スポーツ杯3歳ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見事な伸び脚で猛進したが、勝ったキングヘイローにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

12月7日、中2週で迎えた5戦目は、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛進したが、勝ったグラスワンダーにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

3歳（1998年）

1月11日、中4週で迎えた6戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

3月1日、中6週で迎えた7戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたダブリンライオン決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4月26日、中7週で迎えた8戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（5戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月17日、中2週で迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。17頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

10月4日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた10戦目は、G3のセントウルステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマコトライデンに3馬身の差をつけて待望の重賞初制覇を果たした。

10月31日、中3週で迎えた11戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

12月20日、中6週で迎えた12戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のシーキングザパールをアタマ差振り切って秋のスプリント王の称号を手中に収めた。

4歳（1999年）

1月10日、中2週で迎えた13戦目は、G3のガーネットステークス（中山ダート1200m 晴/良）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は減速してしまい11着に敗れた。

4月10日、約3か月の休み明けで迎えた14戦目は、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、5着に終わった。

4月25日、中1週で迎えた15戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、G3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアグネスワールドに2馬身の差をつけて3つ目の重賞タイトルをつかんだ。

11月27日、約7か月の休養明けで迎えた16戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1400m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は蛯名正義騎手（6戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では見所を作れず13着に敗れた。

12月19日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（7戦1勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、4着に入った。

5歳（2000年）

2月6日、中6週で迎えた18戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G3のシルクロードステークス（京都芝1200m 雨/不良）に59kgの斤量を背負って出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

3月26日、中6週で迎えた19戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（8戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚を失くしてしまい16着に敗れた。

9月10日、約5か月半の休み明けで迎えた20戦目は、G3のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（9戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

10月1日、中2週で迎えた21戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（10戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

10月28日、中3週で迎えた22戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り雨/良）に59kgの斤量を背負って出走。17頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

12月16日、中6週で迎えた23戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に敗れた。