ヒルノマドリード（2009年生、母ゴールドグレース）

ヒルノマドリード（2009年4月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋スペインの都市名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時11歳）と交配したゴールドグレースが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は鮫川啓一。戦績は、中央平地10戦4勝、中央障害3戦2勝2着1回、地方4戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2015年の障害3歳以上オープン。

経歴

デビュー前

当歳のとき、鮫川啓一から「北海道セレクションセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

昆貢厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2012年）

8月25日、デビュー戦は高田潤騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は532kg。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには参加できず9着に終わった。

10月25日、中8週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた2戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、勝ったプラチナスレッドに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月8日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた3戦目は、一般C23（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で東川公則騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、勝ったシャドウフェアリーに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月21日、中1週で迎えた4戦目は、一般C23（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で東川公則騎手（2戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のリボッラジャッラに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月14日、中2週で迎えた5戦目は、北アルプス特別（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で東川公則騎手（3戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るトーセンビジューを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って圧倒的支持に応えた。

4歳（2013年）

4月14日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた6戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のオーシャンドライブを半馬身振り切って休養明けの一戦を物にした。

4月27日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上1000万下の與杼特別（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

6月15日、中6週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下の木古内特別（函館ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取り、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のトミケンユークアイに3馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

7月14日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の駒場特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（3戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のカチューシャに2馬身の差をつけて5勝目を奪取した。

11月10日、約4か月の休養明けで迎えた10戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の花園ステークス（京都ダート1800m 雨/稍重）に出走。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバテてしまい9着に敗れた。

12月14日、中4週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の摩耶ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（4戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るマイネルバイカを上がり3位の末脚でハナ差だけ差し切って6勝目をつかんだ。

5歳（2014年）

5月24日、約5か月半の休み明けで迎えた12戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（5戦4勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では伸びが鈍く16着に終わった。

6月29日、中4週で迎えた13戦目は、大沼ステークス（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（6戦4勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に敗れた。

7月13日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（函館ダート1700m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（7戦4勝）。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はバタバタになってしまい11着に終わった。

6歳（2015年）

8月30日、約14か月の休養明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた15戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 曇/稍重）に出走。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったワールドマッチから半馬身差の2着となった。

9月27日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた16戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で西谷誠騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のエイシンフランキーに2馬身半の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

10月11日、中1週で迎えた17戦目は、障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で西谷誠騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のダンツメガヒットに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。