カレリア（2012年生、母フィンランディア）

カレリア（2012年3月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「フィンランドとロシアにまたがる地方名」。毛色は栗毛。種牡馬のディープスカイ（当時7歳）と交配したフィンランディアが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム有限会社。戦績は、中央平地8戦1勝、地方13戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2015年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

4歳のとき、ダーレー・ジャパンから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、グローリアスジャパンによって194.4万円で落札された。

黒岩陽一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2014年）

10月26日、デビュー戦は木幡初也騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は442kg。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

11月23日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で木幡初也騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に敗れた。

3歳（2015年）

1月11日、中6週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた3戦目は、伴啓太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

8月16日、約7か月の休養明けで迎えた4戦目は、井上敏樹騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて10着に終わった。

9月12日、中3週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で井上敏樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のプリサイスギフトに1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

11月7日、中7週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で井上敏樹騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

4歳（2016年）

3月13日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

4月9日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

5歳（2017年）

5月4日、約13か月の休養明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた9戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、一般C1三四（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

5月17日、中1週で迎えた10戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、一般C1六七（川崎ダート1400m 曇/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、勝ったカティサンダにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

5月30日、中1週で迎えた11戦目は、世界キャラクターサミットin羽生賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

6月15日、中1週で迎えた12戦目は、一般C1五六（川崎ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ティフォージにクビ差交わされて2着に甘んじた。

7月6日、中2週で迎えた13戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、一般C1六七（川崎ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

8月3日、中3週で迎えた14戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、団長ベビーベラ発売記念（川崎ダート1400m 曇/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈のファイティングスピリットで渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のエイシンギガントをクビ差振り切って久々に勝ち星を挙げた。

8月23日、中2週で迎えた15戦目は、サザンクロス特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦1勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

9月9日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定戦の「かわさき餃子みそ」記念（川崎ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は繁田健一騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

10月11日、中4週で迎えた17戦目は、おいしい神奈川県産畜産物記念（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で繁田健一騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に敗れた。

11月8日、中3週で迎えた18戦目は、「かわさきパンマルシェ」開催記念（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で繁田健一騎手（3戦0勝）。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず14着に終わった。

6歳（2018年）

8月21日、約9か月半の休み明けで迎えた19戦目は、瀧川寿希也騎手を鞍上に迎えて、一般C2六七八（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のラーケンに2馬身の差をつけて久方ぶりの一戦をモノにした。

9月12日、中2週で迎えた20戦目は、三日月特別（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で瀧川寿希也騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のクロヴァージョに4馬身の差をつけて4勝目を手に入れた。

10月19日、中4週で迎えた21戦目は、JBC京都カウントダウン16（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で瀧川寿希也騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握り、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘りで持ち堪えて、最後は2着のセノーテに1馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

11月8日、中2週で迎えた22戦目は、霜月賞（船橋ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は減速してしまい13着に敗れた。

11月29日、中2週で迎えた23戦目は、やまなみ五湖「宮ヶ瀬湖」賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は瀧川寿希也騎手（3戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取り、非常に緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、キタサンシリーズに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

12月19日、中2週で迎えた24戦目は、牝馬限定戦のnankanオールスターパークin川崎賞（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で瀧川寿希也騎手（4戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のガッツで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のラグプリンセスに2馬身の差をつけて勝利をモノにする

7歳（2019年）

12月17日、約12か月の休み明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた25戦目は、藤本現暉騎手を鞍上に迎えて、一般C1六七（川崎ダート1400m 曇/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

8歳（2020年）

1月3日、中1週で馬体重を前走から11kg絞って迎えた26戦目は、一般C1三四（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は繁田健一騎手（4戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて5着に敗れた。

1月30日、中3週で迎えた27戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、一般C1六（川崎ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

2月17日、中2週で迎えた28戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、飲むならやっぱり狭山茶で賞（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のクールモンスターに4馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

3月4日、中1週で迎えた29戦目は、一般C1三四（川崎ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい7着に敗れた。

2020年3月26日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。