クリノビスケット（2003年生、母オプトライアン）

クリノビスケット（2003年4月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋ビスケット」。毛色は鹿毛。種牡馬のパラダイスクリーク（当時14歳）と交配したオプトライアンが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）三輪牧場。戦績は、中央平地29戦4勝。主な勝ち鞍は2007年の長万部特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、三輪牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、栗本博晴によって105万円で落札された。

内藤一雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

11月26日、デビュー戦は田辺裕信騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は428kg。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

12月17日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

3歳（2006年）

1月14日、中3週で迎えた3戦目は、佐藤聖也騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に終わった。

2月5日、中2週で迎えた4戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/稍重）に出走。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

2月19日、中1週で迎えた5戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

3月19日、中3週で迎えた6戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

4月9日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は佐藤聖也騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

4月29日、中2週で迎えた8戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。

5月27日、中3週で迎えた9戦目は、柄崎将寿騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のカネスザブレーブンに5馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

6月18日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柄崎将寿騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るタケデンバトルを交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

4歳（2007年）

4月21日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から12kg絞って迎えた11戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい9着に終わった。

5月13日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の秋川特別（東京芝1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

6月10日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。17頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

7月1日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のウスイに1馬身1/4の差をつけて3勝目を手に入れた。

7月22日、中2週で迎えた15戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の長万部特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のラブハートをハナ差振り切って制した。

8月11日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1600万下の札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（2戦0勝）。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

9月15日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、3歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦1勝）。15頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

5歳（2008年）

7月12日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のテレビユー福島賞（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや速いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい7着に終わった。

10月26日、約3か月半の休養明けで迎えた19戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1200m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての16番人気で16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず9着に終わった。

11月8日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のマレーシアカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は柄崎将寿騎手（2戦2勝）。18頭立ての13番人気で17番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。最後は脚色が鈍り18着に終わった。

11月23日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の貴船ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後はバタバタになってしまい15着に終わった。

6歳（2009年）

3月14日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 晴/重）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ伸び切れず12着に終わった。

3月29日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上1600万下の心斎橋ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は川島信二騎手（1戦0勝）。18頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く13着に終わった。

4月19日、中2週で迎えた24戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず9着に終わった。

6月20日、中8週で迎えた25戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のストークステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

7月5日、中1週で迎えた26戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に49kgの軽斤量で出走。17頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天資の負けじ魂を発揮してゴールまで力戦し、6着を確保した。

7月11日、連闘で迎えた27戦目は、3歳以上1600万下のジュライステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、4着を確保した。

7歳（2010年）

2月27日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた28戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1200m 外回り晴/不良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

3月13日、中1週で迎えた29戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい8着に終わった。