ヴァンドギャルド（2016年生、母スキア）

ヴァンドギャルド（2016年2月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「長期熟成しておいしくなるワイン(仏)」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時14歳）と交配したスキアが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2021年のドバイターフ(唖・G1)で2着に入った他、2022年のドバイターフ(唖・G1)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額8,000万円（200万×40口）で一口馬主が募集された。

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

9月22日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り曇/重）に出走。馬体重は460kg。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線に入ると、前で粘るオメガハートクィンを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

11月17日、中7週で迎えた2戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月28日、中5週で迎えた3戦目は、2歳G1のホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でC.デムーロ騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

3歳（2019年）

2月3日、中4週で迎えた4戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り雨/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く4着に敗れた。

3月23日、中6週で迎えた5戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。

4月13日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

9月7日、約5か月の休み明けで迎えた7戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のキングオブコージに2馬身の差をつけて断然人気に応えた。

10月13日、中4週で迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラスの三年坂特別（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のシベリアンタイガーに2馬身半の差をつけて順当に勝利した。

11月24日、中5週で迎えた9戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのウェルカムステークス（東京芝1800m 曇/重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るプレミオテーラーを豪脚で半馬身差し切って4勝目を手に入れた。

4歳（2020年）

2月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

4月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、G2の読売マイラーズカップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6月7日、中5週で迎えた12戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（2戦1勝）。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。

10月24日、約4か月半の休み明けで迎えた13戦目は、G2の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦2勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のラウダシオンに1馬身1/4の差をつけて悲願の重賞初制覇を果たした。

11月22日、中3週で迎えた14戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、6着に終わった。

5歳（2021年）

2月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

3月27日、M.バルザローナ騎手を鞍上に迎えて、G1のドバイターフ（アラブ首長国連邦・メイダン芝1800m）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったLord Northから3馬身差の2着に敗北した。

10月10日、約6か月半の休み明けで迎えた17戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（5戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

11月6日、G1のブリーダーズカップ・マイル（アメリカ合衆国・デルマー芝1609m）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（6戦3勝）。13頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。12着に終わった。

12月12日、K.ティータン騎手を鞍上に迎えて、G1の香港マイル（香港・シャティン芝1600m）に出走。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。6着に敗れた。

6歳（2022年）

3月26日、G1のドバイターフ（アラブ首長国連邦・メイダン芝1800m）に出走。鞍上はM.バルザローナ騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。3着に終わった。

6月5日、中9週で迎えた21戦目は、G1の農林水産省賞典安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（3戦1勝）。18頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

7歳（2023年）

2月25日、G1のサウジカップ（サウジアラビア・ジャナドリヤダート1800m）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上はM.バルザローナ騎手（2戦0勝）。13頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。11着に終わった。

3月25日、G1のドバイターフ（アラブ首長国連邦・メイダン芝1800m）に出走。鞍上は2戦連続でM.バルザローナ騎手（3戦0勝）。14頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。14着に終わった。