レッドイグニス（2013年生、母ルンバロッカ）

レッドイグニス（2013年3月16日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名+炎(ラテン語)。母名より燃え上がる情熱をイメージ」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時12歳）と交配したルンバロッカが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。主な勝ち鞍は2018年のいわき特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

東京サラブレッドクラブにて総額3,600万円（9万×400口）で一口馬主が募集された。

鹿戸雄一厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2016年）

3月6日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中山芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は454kg。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

4月24日、中6週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月15日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のスカイホープをハナ差振り切って初勝利を挙げた。

8月13日、約3か月の休み明けで迎えた4戦目は、3歳以上500万下の糸魚川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい8着に敗れた。

8月28日、中1週で迎えた5戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月19日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg減らして迎えた6戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の高湯温泉特別（福島芝2000m 小雨/重）に出走。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、3着に入った。

12月10日、中2週で迎えた7戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の長良川特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、勝ったテイエムナナヒカリにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

12月23日、中1週で迎えた8戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下のノエル賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、伸びてきたシャインアロー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

4歳（2017年）

3月5日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、最後はオーダードリブンと並んで3着同着となった。

3月26日、中2週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた10戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の刈谷特別（中京芝1600m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、勝ったイレイションにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

12月2日、約8か月半の休み明けで迎えた11戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の豊川特別（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

12月23日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下のノエル賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のサルダーナに3馬身半の差をつけて久々に勝利を挙げた。

5歳（2018年）

1月20日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の東雲賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はタレてしまい10着に敗れた。

3月3日、中5週で迎えた14戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の千里山特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したスティッフェリオにクビ差届かず2着に甘んじた。

3月25日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の熊野特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったブラックジェイドに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

6月2日、中9週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の三木特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず4着に敗れた。

7月21日、中6週で迎えた17戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のいわき特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のトーホウアイレスに3馬身の差をつけて3勝目を手中に収めた。

6歳（2019年）

4月6日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

5月26日、中6週で迎えた19戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、伸びてきたフランツ決め手に屈してクビ差の2着となった。

7歳（2020年）

1月19日、約8か月の休み明けで迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの初富士ステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

4月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた21戦目は、4歳以上3勝クラスの美浦ステークス（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

5月3日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上3勝クラスの晩春ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦1勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

6月21日、中6週で迎えた23戦目は、3歳以上3勝クラスの多摩川ステークス（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（3戦1勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月11日、中2週で迎えた24戦目は、3歳以上3勝クラスのマレーシアカップ（阪神芝1800m 外回り曇/重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

10月17日、約3か月半の休養明けで迎えた25戦目は、3歳以上3勝クラスの白秋ステークス（東京芝1400m 雨/重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（4戦1勝）。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚色が悪くなり15着に敗れた。

11月21日、中4週で迎えた26戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい13着に終わった。

12月6日、中1週で迎えた27戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの市川ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

8歳（2021年）

1月23日、中6週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの豊明ステークス（中京芝1400m 雨/重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（5戦1勝）。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚が冴えず13着に終わった。

3月28日、中8週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの春興ステークス（中山芝1600m 外回り曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいいところがなく9着に終わった。

7月11日、約3か月半の休み明けで迎えた30戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの五稜郭ステークス（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

8月28日、中6週で迎えた31戦目は、3歳以上3勝クラスの長岡ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武藤雅騎手（1戦0勝）。18頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に終わった。

9月19日、中2週で迎えた32戦目は、3歳以上3勝クラスのレインボーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（2戦0勝）。15頭立ての15番人気で大外15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に終わった。

12月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた33戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの常総ステークス（中山芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦0勝）。13頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に終わった。

2021年12月16日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。