イレイション（2012年生、母フェリシタス）

イレイション（2012年4月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「意気揚々」。毛色は栗毛。種牡馬のディープスカイ（当時7歳）と交配したフェリシタスが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム有限会社。2019年のディセンバーステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中内田充正厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2015年）

4月25日、デビュー戦は松田大作騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月23日、中3週で迎えた2戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、4着に終わった。

6月14日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のハッピーウィルスを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

11月1日、約4か月半の休み明けで迎えた4戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で大外18番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したネオスターダムにアタマ差届かず2着に惜敗した。

11月28日、中3週で迎えた5戦目は、A.アッゼニ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアルパーシャンを半馬身振り切って2勝目を手にした。

4歳（2016年）

5月28日、約6か月の休養明けで迎えた6戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の葉山特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に敗れた。

6月26日、中3週で迎えた7戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の城崎特別（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったギモーヴに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月23日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したロワアブソリューにアタマ差届かず2着に甘んじた。

11月13日、約4か月の休み明けで迎えた9戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の二本松特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

11月26日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上はA.アッゼニ騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

5歳（2017年）

3月26日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の刈谷特別（中京芝1600m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のレッドイグニスに2馬身半の差をつけて久々の実戦をモノにした。

4月9日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（阪神芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では出色の末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月17日、中9週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の小豆島特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

7月9日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の有松特別（中京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、伸びてきたミリッサ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

6歳（2018年）

7月28日、約13か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた15戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の月岡温泉特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

9月23日、中7週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の外房特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったシャルルマーニュに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

10月21日、中3週で迎えた17戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

12月8日、中6週で迎えた18戦目は、W.ビュイック騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい12着に敗れた。

7歳（2019年）

1月5日、中3週で迎えた19戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のエルプシャフトに3馬身半の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

3月17日、中9週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた20戦目は、4歳以上1600万下の幕張ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したショウナンライズにクビ差届かず2着となった。

4月14日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の春興ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて、最後は2着のトロワゼトワルをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

10月19日、約6か月半の休養明けで迎えた22戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（3戦2勝）。18頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

12月15日、中7週で迎えた23戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

8歳（2020年）

1月5日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデG3の日刊スポーツ賞中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。17頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では余力が残っておらず17着に終わった。

3月15日、中9週で迎えた25戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

4月19日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はタレてしまい14着に終わった。

2020年9月3日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。