タニノシスター（1993年生、母エナジートウショウ）

タニノシスター（1993年3月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のルション（当時12歳）と交配したエナジートウショウが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）金成吉田牧場。戦績は、中央平地33戦5勝2着6回。1996年の葵ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1995年）

6月11日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、抜け出したサクラジェットオーにアタマ差届かず2着に惜敗した。

6月17日、連闘で迎えた2戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

7月1日、中1週で迎えた3戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（札幌芝1000m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮戦したが、オンワードアトゥに半馬身交わされて2着に敗北した。

12月9日、約5か月半の休養明けで迎えた4戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

12月23日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、テイエムベンチャーに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

3歳（1996年）

1月6日、中1週で迎えた6戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るフジノリュウオーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は約10馬身の大差をつけて未勝利戦を制した。

2月17日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳500万下（京都ダート1800m 雪/稍重）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

3月10日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に終わった。

3月23日、中1週で迎えた9戦目は、4歳500万下のれんげ賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマミーランランをハナ差振り切って優勝

4月7日、中1週で迎えた10戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では速い脚を使えず12着に終わった。

4月21日、中1週で迎えた11戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（2戦1勝）。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

5月12日、中2週で迎えた12戦目は、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（3戦1勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を披露し、3着に入り込んだ。

6月1日、中2週で迎えた13戦目は、3歳G3の中日スポーツ賞4歳ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

6月22日、中2週で迎えた14戦目は、4歳900万下のゆうすげステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で村本善之騎手（5戦1勝）。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、勝ったマサラッキに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

10月27日、約4か月の休み明けで迎えた15戦目は、4歳以上900万下の鞍馬特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始12番手を追走。直線では末脚に勢いがなく14着に終わった。

11月9日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の晩秋特別（東京芝1600m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（1戦1勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

11月30日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の伊吹山特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（6戦1勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたドラゴンリリー決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

12月14日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（7戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

4歳（1997年）

1月6日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（8戦1勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るテンリカレンを3/4馬身差し切って3勝目をマークした。

1月18日、中1週で迎えた20戦目は、石清水ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で村本善之騎手（9戦2勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には届かず12着に終わった。

7月26日、約6か月半の休養明けで迎えた21戦目は、4歳以上900万下の駒ケ岳特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

8月3日、連闘で馬体重を前走から18kg増やして迎えた22戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の北斗賞（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

8月23日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下の藻岩山特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

9月14日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた24戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下（阪神ダート1200m 小雨/良）に出走。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したレインボードリームを差し切れず、3馬身半差の2着となった。

9月28日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に敗れた。

10月19日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

11月1日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた27戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦0勝）。12頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

5歳（1998年）

1月25日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg減らして迎えた28戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入った。

2月15日、中2週で迎えた29戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のツキアカリを3/4馬身振り切って4勝目をゲットした。

3月7日、中2週で迎えた30戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のキョウエイフォルテをアタマ差振り切って勝利を手中に収めた。

3月28日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた31戦目は、5歳以上1600万下の船橋ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（5戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

5月9日、中5週で迎えた32戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の立夏ステークス（東京ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず12着に敗れた。

5月23日、中1週で迎えた33戦目は、5歳以上1600万下の桶狭間ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦0勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では決め手が足りず10着に敗れた。