バンブトンリッチ（1985年生、母プロバンス）

バンブトンリッチ（1985年5月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサーペンフロ（当時14歳）と交配したプロバンスが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は修栄牧場。戦績は、中央平地31戦4勝2着3回。1989年の洛陽ステークス(オープン)に勝利した他、1989年の淀短距離ステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

伊藤修司厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1988年）

1月30日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は420kg。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ハイペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のホリノスプリンターに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3月13日、中5週で迎えた2戦目は、牝馬限定3歳オープンのチューリップ賞（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

4月2日、中2週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下のれんげ賞（阪神芝1200m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

8月13日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた4戦目は、4歳以上400万下の噴火湾特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

8月27日、中1週で迎えた5戦目は、4歳以上400万下の下北半島特別（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったノーシークレットにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

9月10日、中1週で迎えた6戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の洞爺湖特別（函館芝1200m 曇/重）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のジョーセイバーに1馬身の差をつけて断然人気に応えた。

10月9日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下の保津峡特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したナナヨースパークに3/4馬身届かず2着に敗北した。

10月30日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の壬生特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

12月3日、中4週で迎えた9戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’88ゴールデンスパートロフィー（阪神芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のヤマトムラサキに1馬身1/4の差をつけて3勝目を手にした。

4歳（1989年）

1月20日、中6週で迎えた10戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦0勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のヤエノダイヤをクビ差振り切って雨中の混戦を制した。

2月5日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（5戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、勝ったエーコーシーザーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月26日、中2週で迎えた12戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

3月26日、中3週で迎えた13戦目は、コーラルステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

5月6日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、シルクロードステークス（京都芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月4日、中3週で迎えた15戦目は、加用正騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に敗れた。

5歳（1990年）

1月7日、約7か月の休養明けで迎えた16戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（7戦1勝）。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

1月28日、中2週で迎えた17戦目は、西浦勝一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に終わった。

3月3日、中4週で迎えた18戦目は、牝馬限定戦のうずしおステークス（阪神芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は武豊騎手（8戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい9着に敗れた。

3月18日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦の武庫川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（9戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

4月22日、中4週で迎えた20戦目は、メルボルントロフィー（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（2戦1勝）。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、6着に終わった。

5月6日、中1週で迎えた21戦目は、朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は塩村克己騎手（2戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はガス欠状態になり14着に敗れた。

5月19日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦の垂水ステークス（阪神芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（3戦1勝）。18頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入った。

6月2日、中1週で迎えた23戦目は、水無月ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で塩村克己騎手（4戦1勝）。18頭立ての5番人気で大外18番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

10月14日、約4か月半の休み明けで迎えた24戦目は、渡月橋ステークス（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で塩村克己騎手（5戦1勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始12番手を追走。直線では末脚がパッとせず13着に敗れた。

11月11日、中3週で迎えた25戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、高雄ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、6着に終わった。

12月8日、中3週で迎えた26戦目は、飛鳥ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（2戦1勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

12月15日、連闘で迎えた27戦目は、ハンデ戦の洛北ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入った。

6歳（1991年）

1月7日、中2週で迎えた28戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に敗れた。

1月19日、中1週で迎えた29戦目は、石清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（4戦1勝）。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入った。

2月16日、中3週で迎えた30戦目は、斑鳩ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（5戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に敗れた。

2月24日、連闘で迎えた31戦目は、牝馬限定戦の伊良湖ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（3戦1勝）。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入り込んだ。