トシノトレンディー（1990年生、母ヤングフリーオン）

トシノトレンディー（1990年4月1日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のラツキーソブリン（当時16歳）と交配したヤングフリーオンが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は長田操。戦績は、中央平地32戦4勝2着9回、中央障害3戦0勝。1994年のマリーンステークス(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

橋本寿正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

10月11日、デビュー戦は熊沢重文騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は472kg。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に敗れた。

3歳（1993年）

1月6日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に敗れた。

2月7日、中4週で迎えた3戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

2月21日、中1週で迎えた4戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉芝1200m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、壮絶なハイペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって9着に敗れた。

3月6日、中1週で迎えた5戦目は、西浦勝一騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。果敢に端をきり、かなり厳しいペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、ウォーターベルーガに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

3月21日、中1週で迎えた6戦目は、清水英次騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、苛烈なペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、スズカジュピターに交わされて2馬身差の2着となった。

4月10日、中2週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で清水英次騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、速いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

4月24日、中1週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（新潟芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で清水英次騎手（2戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、アシヤモーニングに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月8日、中1週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（新潟ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で清水英次騎手（3戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、アカネテイオーに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

6月12日、中4週で迎えた10戦目は、上野清章騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮戦したが、ナイキユニバースに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

6月27日、中1週で迎えた11戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で上野清章騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、リードを2馬身以上確保して、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はベストウーマンと並んで2着同着となった。

7月11日、中1週で迎えた12戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で上野清章騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取る形となり、後続との差を2馬身以上保って、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で粘り込んで、最後は2着のミラクルシクレノンに3馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

7月31日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1000m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で上野清章騎手（3戦1勝）。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで崩れずに走り抜いたが、ホクトリージェントに3/4馬身交わされて2着となった。

8月21日、中2週で迎えた14戦目は、松本達也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1000m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

10月23日、中8週で迎えた15戦目は、菊沢隆仁騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の五色沼特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後は力尽きて12着に終わった。

11月6日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた16戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の秋元湖特別（福島芝1000m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい8着に敗れた。

12月12日、中4週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた17戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、ヒラマツカゼに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

12月26日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に敗れた。

4歳（1994年）

1月5日、中0週で迎えた19戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、かなりのハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に沈んだ。

1月29日、中2週で迎えた20戦目は、5歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のストームチェリーをクビ差振り切って2勝目を収める

6月18日、約4か月半の休養明けで迎えた21戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで息を切らすことなく走り抜いたが、ケイシャフトに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

7月3日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下のまりも特別（札幌芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のメイショウサムライをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。

7月16日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のSTV賞（札幌芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして悠々と抜け出し、最後は2着のホシワイスに3馬身の差をつけて4勝目をつかんだ。

8月7日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（札幌芝1000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で菊沢隆徳騎手（4戦2勝）。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、3着を確保した。

8月28日、中2週で迎えた25戦目は、青函ステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で菊沢隆徳騎手（5戦2勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい6着に終わった。

9月17日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、飛騨ステークス（中京芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、4着に入った。

10月2日、中1週で迎えた27戦目は、G3のセントウルステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（5戦1勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

5歳（1995年）

5月28日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた28戦目は、垂水ステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（6戦1勝）。15頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい13着に終わった。

6月25日、中3週で迎えた29戦目は、白樺賞（札幌芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（6戦2勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚勢が衰えて12着に敗れた。

7月16日、中2週で迎えた30戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、G3の札幌スプリントステークス（札幌芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に終わった。

8月20日、中4週で迎えた31戦目は、やまなみステークス（小倉芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（7戦1勝）。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて10着に終わった。

10月21日、中8週で迎えた32戦目は、ハンデ戦の京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（8戦1勝）。9頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって8着に終わった。

11月4日、中1週で迎えた33戦目は、中竹和也騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。7着に終わった。

11月18日、中1週で迎えた34戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で中竹和也騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。8着に敗れた。

12月2日、中1週で迎えた35戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で中竹和也騎手（2戦0勝）。6頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。6着に終わった。