ナイスフットワーク（1986年生、母タケノエリス）

ナイスフットワーク（1986年4月28日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のラツキーソブリン（当時12歳）と交配したタケノエリスが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）武岡牧場。戦績は、中央平地32戦2勝2着4回、中央障害3戦0勝、地方8戦1勝。主な勝ち鞍は1991年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

小林稔厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1988年）

11月6日、デビュー戦は秋山忠一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。18頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では出色の末脚を発揮し、4着に入った。

11月13日、連闘で迎えた2戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたフレッシュナムラ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

3歳（1989年）

6月17日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた3戦目は、内山正博騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京芝1200m 曇/不良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

7月1日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた4戦目は、4歳未勝利（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内山正博騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のレガシーマインドに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

4歳（1990年）

11月24日、約17か月の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた5戦目は、4歳以上500万下（中京芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は塩村克己騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

12月8日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

5歳（1991年）

1月7日、中3週で迎えた7戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で塩村克己騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びを欠き12着に敗れた。

1月26日、中2週で迎えた8戦目は、5歳以上500万下（小倉芝2600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は内山正博騎手（2戦1勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立ち、非常に遅いペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて6着に終わった。

2月9日、中1週で馬体重を前走から22kg減らして迎えた9戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内山正博騎手（3戦1勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

3月3日、中2週で馬体重を前走から24kg戻して迎えた10戦目は、5歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内山正博騎手（4戦1勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はガス欠状態になり6着に敗れた。

3月16日、中1週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた11戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で内山正博騎手（5戦1勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり13着に終わった。

4月21日、中4週で馬体重を前走からさらに12kg減らして迎えた12戦目は、5歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で内山正博騎手（6戦1勝）。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月4日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた13戦目は、5歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で内山正博騎手（7戦1勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい7着に終わった。

5月19日、中1週で迎えた14戦目は、5歳以上500万下（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は塩村克己騎手（4戦0勝）。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

6月15日、中3週で迎えた15戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京芝1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

6月29日、中1週で迎えた16戦目は、5歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

7月13日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り小雨/不良）に出走。鞍上は塩村克己騎手（5戦0勝）。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が鈍り8着に終わった。

8月4日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた18戦目は、4歳以上500万下の湯川特別（函館芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（6戦0勝）。7頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、イタリアンカラーに交わされて2馬身半差の2着となった。

8月17日、中1週で迎えた19戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のクリスタルホクトに3馬身の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

9月1日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下の竜飛崎特別（函館芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は塩村克己騎手（7戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、トウショウチャンプに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

9月15日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（函館芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、リアルボーイに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

9月22日、連闘で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（函館芝2000m 晴/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が冴えず4着に敗れた。

12月1日、中9週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた23戦目は、原田聖二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

12月14日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた24戦目は、梅野信一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、緩いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

6歳（1992年）

1月11日、中3週で迎えた25戦目は、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で梅野信一騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。7着に敗れた。

1月25日、中1週で迎えた26戦目は、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で梅野信一騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。8着に終わった。

2月9日、中1週で迎えた27戦目は、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は4戦連続で梅野信一騎手（3戦0勝）。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。6着に終わった。

2月23日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、宝来城多郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、3着に入った。

3月8日、中1週で馬体重を前走から20kg絞って迎えた29戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の下呂特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が鈍り14着に敗れた。

3月21日、中1週で迎えた30戦目は、栩原一男騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京芝1800m 曇/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

3月29日、連闘で迎えた31戦目は、高橋康之騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京ダート1700m 雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では出色の末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

4月12日、中1週で迎えた32戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1800m 小雨/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で高橋康之騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

4月26日、中1週で迎えた33戦目は、5歳以上500万下（新潟ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は宝来城多郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって7着に敗れた。

5月3日、連闘で迎えた34戦目は、5歳以上500万下（新潟ダート1700m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で宝来城多郎騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

5月16日、中1週で迎えた35戦目は、5歳以上500万下の胎内川特別（新潟芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で宝来城多郎騎手（3戦0勝）。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は勢いを失って12着に終わった。

7歳（1993年）

1月24日、約8か月半の休養明けで迎えた36戦目は、小林秀昭騎手を鞍上に迎えて、一般B（中津ダート1760m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。7着に終わった。

2月8日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた37戦目は、笠田敏勝騎手を鞍上に迎えて、八面山賞（中津ダート1760m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。7着に敗れた。

2月22日、中1週で迎えた38戦目は、八面山賞（中津ダート1760m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で笠田敏勝騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。6着に終わった。

3月8日、中1週で迎えた39戦目は、高砂哲二騎手を鞍上に迎えて、豊後特別（中津ダート1760m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。3着に終わった。

3月22日、中1週で迎えた40戦目は、八面山賞（中津ダート1760m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高砂哲二騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。3着を確保した。

4月11日、中2週で迎えた41戦目は、中津桜花賞（中津ダート2180m 晴/良）に出走。鞍上は小林秀昭騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。最後は、2着のイソノボーイに1馬身の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

4月25日、中1週で迎えた42戦目は、耶馬渓賞（中津ダート1760m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林秀昭騎手（2戦1勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。5着に敗れた。

5月23日、中3週で迎えた43戦目は、山田保騎手を鞍上に迎えて、耶馬渓賞（中津ダート1760m 晴/良）に出走。8頭立ての7番人気で大外8番ゲートからスタート。8着に終わった。