サイレントメロディ（2007年生、母サイレントハピネス）

サイレントメロディ（2007年1月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「静かな音名」。毛色は青毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時8歳）と交配したサイレントハピネスが16歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地33戦7勝2着2回、中央障害1戦0勝、地方1戦0勝2着1回。2012年のマーチステークス(ハンデG3)に勝利した他、2012年の東海ステークス(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額5,000万円（125万×40口）で一口馬主が募集された。

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

9月27日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は492kg。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月21日、中7週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のビレッジブライトに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月27日、中4週で迎えた3戦目は、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3歳（2010年）

2月21日、中7週で迎えた4戦目は、3歳500万下のセントポーリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、5着に終わった。

6月12日、約3か月半の休み明けで迎えた5戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のカリバーンに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

7月17日、中4週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のSTV杯（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（4戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったシルクアーネストに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

11月14日、約4か月の休み明けで迎えた7戦目は、3歳以上1000万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4歳（2011年）

1月5日、中6週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（5戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

2月12日、中4週で迎えた9戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の調布特別（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったダークシャドウにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

3月19日、中4週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の須磨特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

5月28日、中9週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は三浦皇成騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のトップオブパンチに1馬身3/4の差をつけて3勝目を手に入れた。

8月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の羊蹄山特別（札幌ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（6戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のシルクエステートに1馬身3/4の差をつけて圧倒的人気に応えた。

10月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、3歳以上1600万下の東京ゴールデンプレミアム（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（7戦2勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に敗れた。

11月19日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上1600万下の錦秋ステークス（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（8戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた13頭をごぼう抜きし、最後は2着のデンコウヤマトに1馬身1/4の差をつけて5勝目を奪取した。

12月24日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（3戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

5歳（2012年）

1月22日、中3週で迎えた16戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 晴/不良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず6着に終わった。

3月25日、中8週で迎えた17戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のメイショウタメトモをクビ差振り切って重賞ウィナーの称号を勝ち取った。

5月19日、中7週で迎えた18戦目は、G2の東海ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

8月5日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのしらかばステークス（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（9戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のセイリオスをアタマ差振り切って7勝目を掴み取った。

8月25日、中2週で馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた20戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（10戦4勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

9月26日、中4週で馬体重を前走から11kg絞って迎えた21戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、Jpn2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 晴/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したソリタリーキングに3/4馬身届かず2着に敗北した。

6歳（2013年）

1月20日、約4か月の休み明けで迎えた22戦目は、G2の東海ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（11戦4勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず13着に敗れた。

3月24日、中8週で迎えた23戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（4戦2勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

7月7日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、マリーンステークス（函館ダート1700m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

8月24日、中6週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた25戦目は、G3のエルムステークス（函館ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（3戦0勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に敗れた。

9月15日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた26戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ラジオ日本賞（中山ダート1800m 晴/不良）に59kgの斤量を背負って出走。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に終わった。

12月23日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた27戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの2013フェアウェルステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に終わった。

7歳（2014年）

1月12日、中2週で迎えた28戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ポルックスステークス（中山ダート1800m 晴/重）に59kgの斤量を背負って出走。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

1月26日、中1週で迎えた29戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、G2の東海ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず15着に終わった。

3月29日、中8週で迎えた30戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

5月4日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた31戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての18番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

8月10日、約3か月半の休み明けで迎えた32戦目は、札幌日経オープン（札幌芝2600m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず5着に終わった。

9月7日、中3週で迎えた33戦目は、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

11月9日、中8週で迎えた34戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に出走。18頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

8歳（2015年）

2月21日、約3か月半の休み明けで迎えた35戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。12着に敗れた。