アスターエンペラー（2006年生、母Secret Imperatrice）

アスターエンペラー（2006年4月26日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋皇帝」。毛色は鹿毛。種牡馬のアルデバランⅡ（当時8歳）と交配したSecret Imperatriceが19歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地43戦2勝2着4回、地方1戦1勝。主な勝ち鞍は2010年の宗像特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

中竹和也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

10月18日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1300m 晴/良）に出走。馬体重は494kg。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて7着に敗れた。

12月7日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びを欠き11着に敗れた。

12月20日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

3歳（2009年）

2月1日、中5週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず8着に終わった。

2月15日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

3月1日、中1週で迎えた6戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 小雨/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを取り切り、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

4月7日、中4週で迎えた7戦目は、早見多加志騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のフォーチュネイトアネモネ特別（大井ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして、最後は2着のマウントシャネルに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

5月3日、中3週で迎えた8戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のはやぶさ賞（新潟芝1000m 曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。最後は、勝ったムラマサノメイトーから1馬身半差の2着となった。

5月23日、中2週で迎えた9戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

6月6日、中1週で迎えた10戦目は、3歳500万下（東京芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

7月25日、中6週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下の有明特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で17番ゲートからスタート。ハナに立ち、ハイペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで敢闘したが、ヴェンティに半馬身交わされて2着となった。

8月23日、中3週で迎えた12戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下のマカオジョッキークラブトロフィー（小倉芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月12日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、3歳以上500万下の飛翼特別（新潟芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったマヤノロシュニから1馬身差の2着に敗北した。

11月14日、中8週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下の五色沼特別（福島芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

12月12日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（4戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

12月27日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（5戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。

4歳（2010年）

1月31日、中4週で迎えた17戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

4月11日、中9週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた18戦目は、4歳以上500万下の喜多方特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（6戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

5月8日、中3週で迎えた19戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の飛竜特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、勝ったキングオブザベストから2馬身半差の2着に敗北した。

5月22日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下の飛翔特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。果敢に端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一寸刻みに前との差を詰めて、最後は2着のオリオンザブラックを3/4馬身振り切って久々に美酒を浴びた。

8月21日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下のシンガポールターフクラブ賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘し、3着に入った。

9月4日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のHBC賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（7戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

10月3日、中3週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下のSTV賞（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って8着に敗れた。

12月12日、中9週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（3戦1勝）。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天授の闘志でゴールまで頑張り、4着を確保した。

12月25日、中1週で迎えた26戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の宗像特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で粘り続けて、最後は2着のジョーリゴラスに3馬身の差をつけて3勝目を手にした。

5歳（2011年）

1月15日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の負けん気を発揮してゴールまで勇戦し、4着に入った。

2月19日、中4週で迎えた28戦目は、4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（2戦1勝）。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り12着に敗れた。

3月20日、中3週で迎えた29戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の薩摩ステークス（小倉芝1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ハナを取り切り、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では生来の闘争本能でどうにかこうにかゴールまで走り切り、4着に入った。

4月16日、中3週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

5月22日、中4週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の駿風ステークス（新潟芝1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（3戦1勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。3着に入り込んだ。

5月29日、連闘で迎えた32戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の鞍馬ステークス（京都芝1200m 雨/不良）に出走。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。端を取り切り、後続を2馬身以上離して、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて5着に敗れた。

11月13日、約5か月半の休養明けで迎えた33戦目は、3歳以上1600万下のみちのくステークス（新潟芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（4戦1勝）。17頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は失速してしまい11着に敗れた。

11月26日、中1週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた34戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の醍醐ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（5戦1勝）。13頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に終わった。

12月4日、連闘で馬体重を前走から10kg絞って迎えた35戦目は、3歳以上1600万下の下関ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（6戦1勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

6歳（2012年）

1月22日、中6週で馬体重を前走から24kg戻して迎えた36戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の伏見ステークス（京都芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は川島信二騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

2月18日、中3週で迎えた37戦目は、4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びあぐねて16着に終わった。

2月25日、連闘で馬体重を前走から16kg減らして迎えた38戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1200m 外回り曇/不良）に出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では稟性の負けん気を発揮してゴールまでタレずに走り切り、5着を確保した。

3月31日、中4週で迎えた39戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の船橋ステークス（中山芝1200m 外回り雨/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

5月20日、中6週で迎えた40戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の駿風ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。10着に終わった。

6月30日、中5週で迎えた41戦目は、嶋田純次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のテレビユー福島賞（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚勢が衰えて13着に終わった。

9月1日、中8週で迎えた42戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず7着に終わった。

9月9日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた43戦目は、3歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に敗れた。

11月11日、中8週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた44戦目は、3歳以上1600万下のみちのくステークス（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず9着に終わった。