アイリーンズハート（1997年生、母フアシネイター）

アイリーンズハート（1997年5月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のティンバーカントリー（当時5歳）と交配したフアシネイターが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は桜井牧場。戦績は、中央平地40戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2002年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

鈴木康弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1999年）

10月17日、デビュー戦は二本柳壮騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（福島芝1000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は424kg。6頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では決め手が足りず3着に敗れた。

10月24日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず5着に終わった。

11月20日、中3週で迎えた3戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露し、3着に入り込んだ。

12月11日、中2週で迎えた4戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月25日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は二本柳壮騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のレディマリアンヌをクビ差振り切って初白星を挙げた。

3歳（2000年）

1月23日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンのフローラステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

2月13日、中2週で迎えた7戦目は、4歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は二本柳壮騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では最後まで息が続かず14着に終わった。

3月12日、中3週で迎えた8戦目は、4歳500万下のはなのき賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入った。

4月2日、中2週で迎えた9戦目は、4歳500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で二本柳壮騎手（5戦1勝）。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、勝ったユーワファルコンに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

4月15日、中1週で迎えた10戦目は、4歳500万下（中山ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で二本柳壮騎手（6戦1勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

5月6日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京ダート1200m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

5月20日、中1週で迎えた12戦目は、4歳500万下（東京ダート1400m 小雨/重）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（7戦1勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

6月4日、中1週で迎えた13戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず11着に敗れた。

4歳（2001年）

3月17日、約9か月半の休み明けで迎えた14戦目は、嶋田高宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1000m 小雨/良）に出走。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

3月24日、連闘で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で嶋田高宏騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。

4月29日、中4週で迎えた16戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

5月12日、中1週で迎えた17戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で大外18番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

5月27日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（東京芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（8戦1勝）。18頭立ての10番人気で16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず10着に終わった。

6月17日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（9戦1勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

7月1日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で二本柳壮騎手（10戦1勝）。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のマーベラスロマンに2馬身半の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

7月22日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で二本柳壮騎手（11戦2勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ハイペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

8月19日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で二本柳壮騎手（12戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

9月2日、中1週で迎えた23戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で二本柳壮騎手（13戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

10月6日、中4週で迎えた24戦目は、柄崎将寿騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見所を作れず10着に敗れた。

10月13日、連闘で迎えた25戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下のおけさ特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（14戦2勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったオンワードセピアにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

10月27日、中1週で迎えた26戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（15戦2勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が衰えて7着に敗れた。

11月11日、中1週で迎えた27戦目は、3歳以上500万下（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で二本柳壮騎手（16戦2勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

11月17日、連闘で迎えた28戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で二本柳壮騎手（17戦2勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

12月1日、中1週で迎えた29戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で二本柳壮騎手（18戦2勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

12月15日、中1週で迎えた30戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で二本柳壮騎手（19戦2勝）。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

5歳（2002年）

3月2日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg減らして迎えた31戦目は、蓑島靖典騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入った。

3月16日、中1週で迎えた32戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で蓑島靖典騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

3月24日、連闘で迎えた33戦目は、小林久晃騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。端を取り切り、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて8着に終わった。

4月21日、中3週で迎えた34戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（20戦2勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

5月19日、中3週で迎えた35戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（21戦2勝）。18頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

6月2日、中1週で迎えた36戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は柄崎将寿騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、6着に入り込んだ。

6月29日、中3週で迎えた37戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（22戦2勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

7月14日、中1週で迎えた38戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（23戦2勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のキタサンエージャンを3/4馬身振り切って3勝目を挙げた。

8月11日、中3週で迎えた39戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の三面川特別（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で二本柳壮騎手（24戦3勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい7着に終わった。

9月1日、中2週で迎えた40戦目は、増沢由貴子騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の月岡特別（新潟芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。