ワイルドイリーガル（2004年生、母First Prom）

ワイルドイリーガル（2004年4月3日）は、カナダで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「荒々しく異端な」。毛色は鹿毛。種牡馬のIndian Charlie（当時9歳）と交配したFirst Promが10歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地26戦2勝2着2回、地方9戦1勝。主な勝ち鞍は2008年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

9月9日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京ダート1000m 晴/稍重）に出走。馬体重は490kg。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月24日、中1週で迎えた2戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。主導権を奪い、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のラインストームに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

10月26日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、2歳G3の北海道2歳優駿（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。他馬と併走しながら逃げる恰好となり、でレースを牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて7着に敗れた。

11月11日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた4戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びを欠き9着に終わった。

11月23日、中1週で迎えた5戦目は、2歳G3の兵庫ジュニアグランプリ（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。

3歳（2007年）

3月3日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から17kg増やして迎えた6戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のフリージア賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、ヤマニンエクレールに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

3月17日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた7戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のあざみ賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

4月1日、中1週で迎えた8戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のひめさゆり賞（福島芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

4月14日、中1週で迎えた9戦目は、3歳500万下のれんげ賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

5月13日、中3週で迎えた10戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のゆきつばき賞（新潟芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで敢闘したが、抜け出したトーセングラマーにハナ差届かず2着に惜敗した。

6月2日、中2週で迎えた11戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚が冴えず9着に敗れた。

6月24日、中2週で迎えた12戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の郡山特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず10着に敗れた。

7月16日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下の有田特別（小倉芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦1勝）。18頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって11着に終わった。

8月5日、中2週で迎えた14戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の秋吉台特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、3着に入った。

8月26日、中2週で迎えた15戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の別府特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に敗れた。

4歳（2008年）

1月26日、約5か月の休み明けで迎えた16戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の鳥栖特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

2月24日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 小雪/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

3月9日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（1戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のシゲルダイノウカイに2馬身半の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

3月29日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下の山陽特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい12着に敗れた。

4月5日、連闘で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の播磨特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（3戦1勝）。18頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、6着に終わった。

5月3日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の鏑矢特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。14着に敗れた。

5歳（2009年）

2月15日、約9か月半の休み明けで迎えた22戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

2月28日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下の小石原特別（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は角田晃一騎手（4戦1勝）。17頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい13着に敗れた。

3月28日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた24戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（5戦1勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が上がってしまい11着に敗れた。

4月25日、中3週で迎えた25戦目は、4歳以上500万下（福島ダート1150m 雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は太宰啓介騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に終わった。

8月8日、約3か月半の休み明けで迎えた26戦目は、3歳以上500万下の秋吉台特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（6戦1勝）。18頭立ての13番人気で17番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はバタバタになってしまい17着に終わった。

9月13日、中4週で迎えた27戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり11着に終わった。

9月26日、中1週で迎えた28戦目は、3歳以上500万下の箕面特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（7戦1勝）。18頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい18着に終わった。

11月16日、中6週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた29戦目は、水野貴史騎手を鞍上に迎えて、カムイユカラスプリント（船橋ダート1000m 曇/重）に出走。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一寸刻みに前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のテイエムシップウを半馬身振り切って久方ぶりに美酒を浴びた。

12月8日、中2週で迎えた30戦目は、金子正彦騎手を鞍上に迎えて、東京スポーツ盃（船橋ダート1000m 晴/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

6歳（2010年）

1月13日、中4週で馬体重を前走から30kg増やして迎えた31戦目は、S3の船橋記念（船橋ダート1000m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は水野貴史騎手（1戦1勝）。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚を伸ばせず14着に終わった。

1月25日、中1週で迎えた32戦目は、睦月特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で水野貴史騎手（2戦1勝）。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では決め手に欠いて14着に終わった。

6月2日、約4か月半の休養明けで迎えた33戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハッピーナイト賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚色が衰えて14着に終わった。

6月29日、中3週で迎えた34戦目は、日刊スポーツ賞（大井ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が悪くなり14着に終わった。

7月14日、中1週で迎えた35戦目は、デネブ賞（大井ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。13頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り7着に終わった。