ダイナボーカル（1984年生、母ダイナメロデイ）

ダイナボーカル（1984年6月13日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のノーザンテースト（当時13歳）と交配したダイナメロデイが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は（有）登別上水牧場。戦績は、中央平地29戦2勝2着1回、地方5戦1勝。主な勝ち鞍は1987年の4歳以上400万下。

経歴

デビュー前

奥平真治厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

8月2日、デビュー戦は柏崎正次騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。10頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

8月17日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柏崎正次騎手（1戦0勝）。8頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく5着に終わった。

8月23日、連闘で迎えた3戦目は、3歳新馬（函館芝1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柏崎正次騎手（2戦0勝）。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず6着に終わった。

9月6日、中1週で迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1200m 雨/稍重）に50kgの軽斤量で出走。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

10月5日、中3週で迎えた5戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のケンセイスワローに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

10月19日、中1週で迎えた6戦目は、3歳400万下のきんもくせい特別（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は柏崎正次騎手（3戦0勝）。7頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

3歳（1987年）

8月29日、約10か月半の休養明けで迎えた7戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（新潟ダート1700m 晴/稍重）に出走。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が鈍り8着に終わった。

9月12日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上400万下の鹿島灘特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。8頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

9月27日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上400万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず4着に終わった。

10月17日、中2週で迎えた10戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦したが、4着に終わった。

10月31日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上400万下（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手が足りず5着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた12戦目は、伊藤暢康騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（東京ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場なく7着に終わった。

11月28日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上400万下（東京ダート1200m 小雨/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦0勝）。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したアイディンガバナーを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

12月11日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上400万下（中山ダート1200m 曇/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のヤサカユーヒメをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

12月26日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の師走特別（中山ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（5戦1勝）。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びを欠き12着に終わった。

4歳（1988年）

1月10日、中1週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（6戦1勝）。13頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。

1月23日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（7戦1勝）。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

2月14日、中2週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（8戦1勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

2月28日、中1週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は7戦連続で蛯名正義騎手（9戦1勝）。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず8着に終わった。

3月12日、中1週で迎えた20戦目は、牧之瀬幸夫騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京ダート1200m 晴/不良）に出走。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

4月16日、中4週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（10戦1勝）。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

4月24日、連闘で迎えた22戦目は、横田吉光騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1400万下の丹沢特別（東京芝1600m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。8頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

5月8日、中1週で迎えた23戦目は、5歳以上900万下（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横田吉光騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

8月6日、約3か月の休養明けで迎えた24戦目は、徳吉一己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

8月21日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上400万下（小倉芝1800m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で徳吉一己騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

9月4日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上400万下の唐津特別（小倉ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で徳吉一己騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

10月1日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、根本康広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の松川浦特別（福島芝2000m 晴/稍重）に出走。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

10月16日、中1週で迎えた28戦目は、4歳以上400万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（11戦1勝）。6頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず3着に終わった。

10月29日、中1週で迎えた29戦目は、4歳以上400万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（12戦1勝）。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

5歳（1989年）

5月21日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた30戦目は、真島正徳騎手を鞍上に迎えて、天山賞（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。4着に終わった。

6月11日、中2週で迎えた31戦目は、吉田順治騎手を鞍上に迎えて、天山賞（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。5着に終わった。

6月25日、中1週で迎えた32戦目は、A1（佐賀ダート2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は真島正徳騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。8着に終わった。

7月9日、中1週で迎えた33戦目は、真島元徳騎手を鞍上に迎えて、天山賞（佐賀ダート1400m 小雨/不良）に出走。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。3着に終わった。

7月23日、中1週で迎えた34戦目は、天山賞（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島元徳騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。最後は、2着のリベラルワールドをハナ差制して久しぶりに美酒を浴びた。