フサイチエーシック（2002年生、母Slew Boyera）

フサイチエーシック（2002年4月16日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。馬名の意味は「冠名＋特定用途向けの集積回路の略。勝つことだけの集積回路を備える」。毛色は栗毛。種牡馬のExploit（当時6歳）と交配したSlew Boyeraが16歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地17戦1勝2着1回、中央障害4戦0勝。主な勝ち鞍は2005年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

古賀史生厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2004年）

12月25日、デビュー戦はO.ペリエ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は458kg。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

3歳（2005年）

1月15日、中2週で迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り雨/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったプリンセスイブにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

2月13日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るキタノジャジャウマを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3月5日、中2週で迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の黄梅賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい8着に敗れた。

11月12日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚勢が鈍り15着に敗れた。

12月18日、中4週で迎えた6戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天資の負けじ魂を発揮してゴールまで力戦し、5着を確保した。

4歳（2006年）

1月29日、中5週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で大西直宏騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

4月1日、中8週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下の喜多方特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大西直宏騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

4月30日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大西直宏騎手（3戦0勝）。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩みのないペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい9着に敗れた。

11月11日、約6か月半の休み明けで迎えた10戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の五色沼特別（福島芝1200m 雨/重）に出走。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が衰えて11着に終わった。

12月9日、中3週で迎えた11戦目は、永島太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 小雨/稍重）に出走。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では見所を作れず13着に終わった。

5歳（2007年）

1月28日、中6週で迎えた12戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/稍重）に出走。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では決め手に欠いて8着に終わった。

4月8日、中9週で迎えた13戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず12着に終わった。

4月29日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では賦性の勝負根性でゴールまで頑張り、4着を確保した。

5月20日、中2週で迎えた15戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

11月18日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。競走中止となった。

12月22日、中4週で迎えた17戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 雨）に出走。鞍上は田中剛騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。5着に終わった。

6歳（2008年）

1月12日、中2週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた18戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 雨）に出走。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。14着に終わった。

3月22日、中9週で馬体重を前走から28kg絞って迎えた19戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で田中剛騎手（3戦0勝）。13頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。10着に終わった。

4月19日、中3週で迎えた20戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の医王寺特別（福島芝1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に終わった。

5月10日、中2週で迎えた21戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の高田城特別（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。