ケイアイエレガント（2009年生、母ポストパレード）

ケイアイエレガント（2009年3月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋上品な」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時8歳）と交配したポストパレードが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は松田一夫。戦績は、中央平地33戦7勝2着3回。2015年のヴィクトリアマイル(牝G1)で2着に入った他、2014年の福島牝馬ステークス(牝G3)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

尾形充弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

7月17日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（新潟芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は494kg。17頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入った。

8月7日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

8月27日、中2週で迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

9月18日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のデルマエビスに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

10月16日、中3週で迎えた5戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下のサフラン賞（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に終わった。

3歳（2012年）

4月21日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、3歳500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦1勝）。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい8着に終わった。

4月29日、連闘で迎えた7戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

5月27日、中3週で迎えた8戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のオーシュペールを3/4馬身振り切って2勝目を手に入れた。

6月17日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の横手特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦1勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず11着に敗れた。

11月4日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

12月2日、中3週で迎えた11戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の霞ヶ浦特別（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今一つ伸び切れず11着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた12戦目は、嶋田純次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

4歳（2013年）

1月5日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で嶋田純次騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい10着に終わった。

1月20日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の若潮賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田豊騎手（2戦1勝）。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のフェスティヴタローを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

2月16日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（3戦2勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に終わった。

3月2日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下のスピカステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（4戦2勝）。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に終わった。

3月16日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦1勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、4着を確保した。

6月30日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、3歳以上1000万下のさくらんぼ特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（5戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、3着に終わった。

7月20日、中2週で迎えた19戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の白河特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたフレデフォート決め手に屈してクビ差の2着となった。

8月25日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の朝日岳特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず8着に敗れた。

9月8日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の木更津特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（6戦2勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のチャーチクワイアを半馬身振り切って4勝目を挙げた。

9月28日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上1600万下の秋風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（7戦3勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、4着に入った。

5歳（2014年）

2月2日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の節分ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（8戦3勝）。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして楽々と抜け出し、最後は2着のホーカーテンペストに3馬身の差をつけて休養明け初戦をモノにした。

3月16日、中5週で迎えた24戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（9戦4勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はキャトルフィーユと並んで2着同着となった。

4月26日、中5週で迎えた25戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（10戦4勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一寸刻みに前との差を詰めて、最後は2着のキャトルフィーユをクビ差振り切って初の重賞タイトルをゲットした。

5月18日、中2週で迎えた26戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で吉田豊騎手（11戦5勝）。18頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦し、6着を確保した。

8月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた27戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉田豊騎手（12戦5勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

6歳（2015年）

1月4日、約5か月の休養明けで迎えた28戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で吉田豊騎手（13戦5勝）。17頭立ての17番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

1月24日、中2週で迎えた29戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のゴールデンナンバーをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを手にした。

5月17日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（14戦5勝）。18頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、伸びてきたストレイトガール決め手に屈してアタマ差の2着となった。

6月7日、中2週で迎えた31戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（15戦5勝）。17頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では稟性の負けじ魂を発揮してゴールまでタレずに走り切り、5着を確保した。

10月17日、約4か月半の休養明けで迎えた32戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（16戦5勝）。17頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい9着に敗れた。

11月22日、中4週で迎えた33戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（17戦5勝）。18頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい16着に終わった。