ノーザンドライバー（1988年生、母ダイナドライブ）

ノーザンドライバー（1988年4月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。1990年にJRA賞最優秀2歳牝馬を受賞した。毛色は栗毛。種牡馬のノーザンテースト（当時17歳）と交配したダイナドライブが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地9戦4勝2着2回。1990年のデイリー杯3歳ステークス(G2)に勝利した他、1991年のニュージーランドトロフィー4歳ステークス(G2)で2着に入るなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

鶴留明雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

6月17日、デビュー戦は岡潤一郎騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（札幌芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は426kg。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を取る形となり、苛烈なペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトキオアルテミスに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月29日、中5週で迎えた2戦目は、2歳G3の札幌3歳ステークス（札幌芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り5着に敗れた。

8月26日、中3週で迎えた3戦目は、2歳オープンのクローバー賞（函館芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で岡潤一郎騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したリンドシェーバーにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月30日、中4週で迎えた4戦目は、2歳オープンのききょうステークス（中京芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で岡潤一郎騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして難なく抜け出し、最後は2着のゴールドストリートに3馬身の差をつけて1番人気に応えた。

11月10日、中5週で迎えた5戦目は、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡潤一郎騎手（4戦2勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のイイデシビアをクビ差振り切って初の重賞タイトルを手にした。

3歳（1991年）

3月3日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた6戦目は、3歳G3のペガサスステークス（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡潤一郎騎手（5戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のイイデシビアに2馬身の差をつけて3連勝で2つ目の重賞タイトルを奪取した。

4月7日、中4週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で岡潤一郎騎手（6戦4勝）。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

5月19日、中5週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は8戦連続で岡潤一郎騎手（7戦4勝）。20頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露し、4着に入った。

6月2日、中1週で迎えた9戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で岡潤一郎騎手（8戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では印象的な伸び脚で驀進したが、勝ったヴァイスシーダーにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。