スリリングチェイス（2020年生、母シンギングメリリー）

スリリングチェイス（2020年3月31日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「スリルのある追跡」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサトノアラジン（当時9歳）と交配したシンギングメリリーが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2024年の3歳以上1勝クラス。

経歴

デビュー前

渡辺薫彦厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2023年）

2月11日、デビュー戦は斎藤新騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/重）に出走。馬体重は502kg。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったニホンピロキーフに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

10月14日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月28日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた3戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、勝ったインスタキングにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

12月3日、中4週で迎えた4戦目は、B.ムルザバエフ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの栄特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

4歳（2024年）

3月3日、約3か月の休養明けで迎えた5戦目は、4歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続でB.ムルザバエフ騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったドンアチェカに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

3月23日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続でB.ムルザバエフ騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したリジンを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

8月24日、約5か月の休み明けで迎えた7戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のモモンウールーを半馬身振り切って初白星を挙げた。

9月15日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立ち、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のアリエスキングに2馬身半の差をつけて順当に勝利した。