マルブツシルヴァー（2002年生、母ノーヴェルインカウンター）

マルブツシルヴァー（2002年4月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は芦毛。種牡馬のシルバーチャーム（当時8歳）と交配したノーヴェルインカウンターが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）大島牧場。戦績は、中央平地26戦4勝、中央障害10戦4勝。2008年の秋陽ジャンプステークス(障害3歳以上オープン)に勝利した他、2005年の白百合ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

加用正厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2005年）

2月12日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は520kg。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスリーカンパニーに9馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3月5日、中2週で迎えた2戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

3月27日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下の沈丁花賞（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

4月9日、中1週で迎えた4戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のアザレア賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るニシノカエデマルを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月7日、中3週で迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

5月28日、中2週で迎えた6戦目は、3歳オープンの白百合ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月18日、中2週で迎えた7戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の三宮特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って9着に敗れた。

11月5日、約4か月半の休み明けで迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の北大路特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が衰えて7着に敗れた。

12月10日、中4週で迎えた9戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の香嵐渓特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

12月25日、中1週で迎えた10戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の江坂特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

4歳（2006年）

1月5日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の初夢賞（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（3戦1勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

2月5日、中3週で迎えた12戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の吉野ケ里特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。最後はタレてしまい8着に敗れた。

2月19日、中1週で迎えた13戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の琵琶湖特別（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦し、3着に入った。

3月19日、中3週で迎えた14戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の千里山特別（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。端を奪う形となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい5着に敗れた。

4月1日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の明石特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るオナーチェイサーを上がり3位タイの末脚でクビ差だけ差し切って勝利を手に入れた。

4月15日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では速い脚を使えず11着に敗れた。

5月14日、中3週で迎えた17戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の下鴨ステークス（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり10着に終わった。

9月16日、約4か月の休み明けで迎えた18戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のアカシヤ特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

9月24日、連闘で迎えた19戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のHTB賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず6着に敗れた。

12月3日、中9週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた20戦目は、B.プレブル騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2006ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

12月16日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた21戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の摂津特別（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず5着に終わった。

5歳（2007年）

2月4日、中6週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の吉野ケ里特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

2月24日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた23戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の千里山特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のイントゥザグルーヴを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

3月11日、中1週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた24戦目は、4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1600m 外回り小雨/重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に敗れた。

3月31日、中2週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた25戦目は、4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

4月29日、中3週で迎えた26戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のリバースプライトに3馬身半の差をつけて5勝目をマークした。

6月17日、中6週で迎えた27戦目は、障害3歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3110m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で西谷誠騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月25日、中9週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた28戦目は、障害3歳以上オープン（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で西谷誠騎手（2戦1勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のオースミサムソンに4馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

9月17日、中2週で迎えた29戦目は、J・G3の阪神ジャンプステークス（阪神障害芝3140m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で西谷誠騎手（3戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。8着に敗れた。

6歳（2008年）

3月1日、約5か月半の休み明けで迎えた30戦目は、障害4歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3110m 晴）に出走。鞍上は5戦連続で西谷誠騎手（4戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月11日、約7か月半の休み明けで迎えた31戦目は、障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 小雨）に出走。鞍上は6戦連続で西谷誠騎手（5戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。4着に終わった。

11月22日、中5週で迎えた32戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、秋陽ジャンプステークス（東京障害芝3300m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のトーセンセレニティに1馬身1/4の差をつけて制した。

7歳（2009年）

3月14日、約3か月半の休み明けで迎えた33戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦1勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。7着に敗れた。

8歳（2010年）

4月10日、約13か月の休養明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた34戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい11着に終わった。

5月2日、中2週で迎えた35戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3100m 晴）に62kgの斤量を背負って出走。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。最後は、2着のプライドイズハートをハナ差制して久方ぶりに白星を挙げた。

6月12日、中5週で迎えた36戦目は、J・G3の東京ジャンプステークス（東京障害芝3300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。8着に敗れた。