コスモベル（2004年生、母Blue Sword）

コスモベル（2004年3月3日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋鐘」。毛色は鹿毛。種牡馬のFormal Dinner（当時16歳）と交配したBlue Swordが11歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地37戦5勝2着4回。2009年のセントウルステークス(G2)で3着に入った他、2009年のオーシャンステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

西園正都厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

11月25日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のワールドハンターに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月3日、連闘で迎えた2戦目は、M.モンテリーゾ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レース及びG1級競走への出走は初となった。18頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場なく10着に終わった。

3歳（2007年）

1月6日、中4週で迎えた3戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1400m 雨/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

1月20日、中1週で迎えた4戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

7月8日、約5か月半の休み明けで迎えた5戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では超凡な末脚を披露したが、4着に終わった。

7月21日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に敗れた。

8月11日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり13着に敗れた。

9月8日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の礼文特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したタイキマーズにアタマ差届かず2着に惜敗した。

9月22日、中1週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた9戦目は、3歳以上500万下のニセコ特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では非凡な末脚を繰り出し、3着に入った。

9月30日、連闘で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。

12月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝1200m 晴/重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

4歳（2008年）

3月2日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の鞍ケ池特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始14番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3月16日、中1週で迎えた13戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の桑名特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のテーオーギャングを半馬身振り切って2勝目を奪取した。

3月29日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の三河特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたアーバンストリート決め手に屈してハナ差の2着となった。

4月19日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の千種川特別（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

5月10日、中2週で迎えた16戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の高尾特別（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスピードタッチをクビ差振り切って雨中の混戦を制した。

5月24日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦1勝）。18頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚が冴えず12着に敗れた。

6月21日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のさくらんぼ特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のクラシカルウィークに3馬身の差をつけて4勝目を手にした。

7月12日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のテレビユー福島賞（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松岡正海騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月27日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上1600万下の北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（2戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月6日、中5週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の佐世保ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（3戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のゼットカークに2馬身半の差をつけて5勝目を収める

9月14日、連闘で迎えた22戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（4戦2勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず14着に敗れた。

12月28日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、尾張ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では伸びが鈍く12着に敗れた。

5歳（2009年）

1月17日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた24戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（5戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、勝ったサープラスシンガーに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

2月8日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（6戦2勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

3月7日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（7戦2勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力で最後まで敢闘したが、伸びてきたアーバニティ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

3月29日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた27戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（8戦2勝）。18頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

7月19日、約3か月半の休養明けで迎えた28戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤哲三騎手（9戦2勝）。18頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。8着に敗れた。

8月16日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で佐藤哲三騎手（10戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

9月13日、中3週で迎えた30戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で佐藤哲三騎手（11戦2勝）。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦し、3着を確保した。

10月25日、中5週で迎えた31戦目は、福島民友カップ（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で佐藤哲三騎手（12戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

11月7日、中1週で迎えた32戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず9着に敗れた。

6歳（2010年）

4月24日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた33戦目は、ハンデ戦でオープンのオーストラリアトロフィー（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（13戦2勝）。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、3着に入った。

5月22日、中3週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた34戦目は、テレビ愛知オープン（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（14戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では伸びが劣勢になり16着に敗れた。

6月20日、中3週で迎えた35戦目は、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

8月15日、中7週で迎えた36戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。

8月28日、中1週で迎えた37戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。