アドマイヤカンナ（2003年生、母アドマイヤラピス）

アドマイヤカンナ（2003年3月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋鉋。刃のように鋭く」。毛色は鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時18歳）と交配したアドマイヤラピスが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）辻牧場。戦績は、中央平地28戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2006年の2006ゴールデンブーツトロフィー(1000万下)。

経歴

デビュー前

橋田満厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

8月13日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は420kg。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のニシノタカラヅカに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月27日、中1週で迎えた2戦目は、2歳オープンのクローバー賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では最後まで息が続かず10着に敗れた。

3歳（2006年）

2月19日、約6か月の休養明けで迎えた3戦目は、柴原央明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

3月11日、中2週で迎えた4戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が鈍り10着に終わった。

4月9日、中3週で迎えた5戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では速い脚を使えず15着に終わった。

8月5日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた6戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

8月26日、中2週で迎えた7戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

9月10日、中1週で迎えた8戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の利尻特別（札幌芝1800m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月23日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上500万下のグリーンチャンネルカップ（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のサクラオリオンに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月21日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の久多特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で芹沢純一騎手（2戦1勝）。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月11日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で芹沢純一騎手（3戦1勝）。18頭立ての5番人気で17番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

12月3日、中2週で迎えた12戦目は、A.スボリッチ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2006ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線に入ると、前で粘るマヤノリバティを上がり2位の末脚でクビ差だけ差し切って3勝目を手に入れた。

12月17日、中1週で迎えた13戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のオリオンステークス（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

4歳（2007年）

1月13日、中3週で迎えた14戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

2月10日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は柴原央明騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に終わった。

7月15日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた16戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の八雲特別（函館芝1800m 小雨/稍重）に出走。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい7着に終わった。

7月28日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のかもめ島特別（函館芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず9着に敗れた。

8月12日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の大倉山特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

11月24日、約3か月半の休養明けで迎えた19戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下のセレブレイション賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず12着に終わった。

12月9日、中1週で迎えた20戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の境港特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

5歳（2008年）

1月13日、中4週で迎えた21戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

2月3日、中2週で迎えた22戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の壇之浦特別（小倉芝2000m 雨/不良）に出走。17頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、伸びてきたアドマイヤスペース決め手に屈して半馬身差の2着となった。

11月15日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた23戦目は、3歳以上1000万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が残っておらず8着に終わった。

12月7日、中2週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の2008ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり11着に敗れた。

6歳（2009年）

1月11日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の北大路特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

1月24日、中1週で迎えた26戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の中京スポニチ賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

2月14日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の太宰府特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（4戦1勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず14着に終わった。

3月8日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上1000万下の両国特別（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦0勝）。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に終わった。