オペラハット（1996年生、母アコニットローマン）

オペラハット（1996年5月20日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のオペラハウス（当時8歳）と交配したアコニットローマンが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は大典牧場（有）。戦績は、地方31戦3勝2着3回。1999年のジャパンダートダービー(G1)で2着に入った他、2000年の東京大賞典(G1)で4着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、大典牧場から「北海道7月セレクト市場サラブレッド2歳」に上場され、主取によって円で落札された。

赤間清松厩舎（大井）へ入厩。

2歳（1998年）

8月9日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、3歳（大井ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は511kg。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のカネショウグリーンに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月12日、中4週で迎えた2戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったリックファントムにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

10月10日、中3週で迎えた3戦目は、2歳戦のぎんもくせい特別（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず4着に敗れた。

3歳（1999年）

1月1日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、鈴木啓之騎手を鞍上に迎えて、4歳（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、伸びてきたファイヤーダッシュ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

2月11日、中5週で迎えた5戦目は、3歳地方重賞の京浜盃（大井ダート1700m 雪/重）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木啓之騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では出色の末脚を繰り出し、3着に入った。

4月13日、中8週で迎えた6戦目は、3歳地方重賞の羽田盃（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で鈴木啓之騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月10日、中3週で迎えた7戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の東京王冠賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のタイコウレジェンドをクビ差振り切って2勝目を収める

6月9日、中3週で迎えた8戦目は、3歳地方重賞の東京ダービー（大井ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

7月8日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で石崎隆之騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、逃げるオリオンザサンクスにクビ差届かず2着に惜敗した。

11月3日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた10戦目は、3歳G1のダービーグランプリ（盛岡ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石崎隆之騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

11月30日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ地方重賞の東京記念（大井ダート2400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で石崎隆之騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

12月29日、中3週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた12戦目は、宮浦正行騎手を鞍上に迎えて、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では切れる脚を使えず15着に終わった。

4歳（2000年）

5月22日、約5か月の休養明けで迎えた13戦目は、ハンデ地方重賞の大井記念（大井ダート2600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で宮浦正行騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

10月31日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた14戦目は、桑島孝春騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のグランドチャンピオン2000（大井ダート2000m 曇/重）に出走。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい12着に敗れた。

11月16日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ地方重賞の東京記念（大井ダート2400m 曇/良）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（5戦1勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

12月4日、中2週で迎えた16戦目は、’00かちどき賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（6戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のアローセプテンバーを半馬身振り切って久々に勝ち星を挙げた。

12月29日、中3週で迎えた17戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石崎隆之騎手（7戦2勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、4着に入った。

5歳（2001年）

1月26日、中3週で迎えた18戦目は、G1の川崎記念（川崎ダート2100m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で石崎隆之騎手（8戦2勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。7着に敗れた。

8月28日、約7か月の休み明けで迎えた19戦目は、佐藤隆騎手を鞍上に迎えて、ハンデ地方重賞のアフター5スター賞（大井ダート1800m 曇/重）に出走。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

9月25日、中3週で迎えた20戦目は、地方重賞の東京記念（大井ダート2400m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で佐藤隆騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びが鈍く12着に敗れた。

12月30日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた21戦目は、早田秀治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの勝島オープン（大井ダート1590m 内回り晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

6歳（2002年）

2月11日、中5週で馬体重を前走から9kg戻して迎えた22戦目は、鷹見浩騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の東京シティ盃（大井ダート1390m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鋭い脚を使えず14着に終わった。

3月6日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ地方重賞の金盃（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は鈴木啓之騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

3月27日、中2週で迎えた24戦目は、G2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木啓之騎手（4戦0勝）。13頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

5月13日、中6週で迎えた25戦目は、ハンデ地方重賞の大井記念（大井ダート2600m 曇/稍重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

7月24日、中9週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた26戦目は、森下博騎手を鞍上に迎えて、ハンデ地方重賞のサンタアニタトロフィー（大井ダート1590m 内回り曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では見せ場を作れず15着に終わった。

11月4日、約3か月半の休み明けで迎えた27戦目は、市村誠騎手を鞍上に迎えて、G1のJBCクラシック（盛岡ダート2000m 曇/良）に出走。14頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に終わった。

11月21日、中1週で迎えた28戦目は、地方重賞の東京記念（大井ダート2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で市村誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず15着に終わった。

12月9日、中2週で迎えた29戦目は、’02勝島賞（大井ダート1790m 雪/不良）に出走。鞍上は宮浦正行騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり13着に終わった。

12月28日、中2週で迎えた30戦目は、東原悠善騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのゆりかもめオープン（大井ダート1590m 内回り晴/良）に52.5kgの軽斤量で出走。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい14着に終わった。

7歳（2003年）

4月9日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた31戦目は、ハンデ地方重賞の船橋記念（船橋ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は鈴木啓之騎手（5戦0勝）。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。競走中止となった。