リックファントム（1996年生、母キヨウシンスキー）

リックファントム（1996年5月25日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のワカオライデン（当時15歳）と交配したキヨウシンスキーが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）ケイアイファーム。戦績は、地方41戦8勝2着5回。1999年の’99雲取賞で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

福永二三雄厩舎（大井）へ入厩。

2歳（1998年）

6月21日、デビュー戦は宮浦正行騎手を鞍上に据えて、3歳（大井ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は461kg。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のトゥインクルベアーに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月11日、中2週で迎えた2戦目は、3歳（大井ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で宮浦正行騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のアインスヒカリに3馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

9月12日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、3歳（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で宮浦正行騎手（2戦2勝）。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のオペラハットに1馬身半の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

3歳（1999年）

2月11日、約5か月の休養明けで迎えた4戦目は、3歳地方重賞の京浜盃（大井ダート1700m 雪/重）に出走。鞍上は4戦連続で宮浦正行騎手（3戦3勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

2月25日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、3歳戦のフリージア特別（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で宮浦正行騎手（4戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

3月23日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた6戦目は、3歳オープンの’99雲取賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で宮浦正行騎手（5戦3勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

4月13日、中2週で迎えた7戦目は、3歳地方重賞の羽田盃（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で宮浦正行騎手（6戦3勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

5月9日、中3週で迎えた8戦目は、3歳戦のキンポウゲ特別（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で宮浦正行騎手（7戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月9日、中8週で迎えた9戦目は、一般B3四五（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で宮浦正行騎手（8戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

8月14日、中4週で迎えた10戦目は、一般B3三（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は10戦連続で宮浦正行騎手（9戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るヤマショウオージャを途轍もない末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて勝利をモノにする

8月23日、連闘で迎えた11戦目は、一般B2三（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で宮浦正行騎手（10戦4勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に敗れた。

10月9日、中6週で迎えた12戦目は、一般B2三（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で宮浦正行騎手（11戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

10月25日、中1週で迎えた13戦目は、一般B2四（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で宮浦正行騎手（12戦4勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。

11月8日、中1週で迎えた14戦目は、一般B2三四（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で宮浦正行騎手（13戦4勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮戦したが、ハヤブサグリンに交わされて2馬身半差の2着となった。

11月29日、中2週で迎えた15戦目は、一般B2三（大井ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は15戦連続で宮浦正行騎手（14戦4勝）。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。端を取り切り、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一気に末脚を伸ばして、最後は2着のナグルホワイトを半馬身振り切って制した。

12月30日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦のイヤーエンド賞（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で宮浦正行騎手（15戦5勝）。14頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。

4歳（2000年）

1月30日、中3週で迎えた17戦目は、エレガント賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で宮浦正行騎手（16戦5勝）。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

2月29日、中3週で迎えた18戦目は、早春賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で宮浦正行騎手（17戦5勝）。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に終わった。

3月23日、中2週で迎えた19戦目は、ブラッドストーン賞（大井ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は19戦連続で宮浦正行騎手（18戦5勝）。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に終わった。

4月11日、中2週で迎えた20戦目は、佐々木竹見騎手を鞍上に迎えて、レグルス賞（大井ダート1700m 曇/稍重）に出走。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

5月21日、中5週で迎えた21戦目は、オメガ賞（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は宮浦正行騎手（19戦5勝）。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

8月26日、約3か月の休み明けで迎えた22戦目は、一般B2三（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮浦正行騎手（20戦5勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のハナショウブをアタマ差振り切って先頭ゴールを果たした。

9月25日、中3週で迎えた23戦目は、マゼラン星雲賞（大井ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で宮浦正行騎手（21戦6勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり8着に敗れた。

10月15日、中2週で迎えた24戦目は、徳留康豊騎手を鞍上に迎えて、一般A4（高知ダート1600m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったナイススペインから1馬身半差の2着に敗北した。

11月5日、中2週で迎えた25戦目は、一般A4（高知ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で徳留康豊騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のロングイマージュに4馬身の差をつけて制した。

11月26日、中2週で迎えた26戦目は、一般A3（高知ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で徳留康豊騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったデュークウェインからハナ差の2着に惜敗した。

12月10日、中1週で迎えた27戦目は、鷹野宏史騎手を鞍上に迎えて、だるま夕陽特別（高知ダート1400m 曇/重）に53kgの軽斤量で出走。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

12月31日、中2週で迎えた28戦目は、一般A3（高知ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は徳留康豊騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。6着に敗れた。

5歳（2001年）

1月28日、中3週で迎えた29戦目は、地方重賞の黒潮スプリンターズカップ（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で徳留康豊騎手（4戦1勝）。12頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。8着に終わった。

2月17日、中2週で迎えた30戦目は、北野真弘騎手を鞍上に迎えて、一般A4（高知ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。4着に敗れた。

3月4日、中1週で迎えた31戦目は、一般A3（高知ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は徳留康豊騎手（5戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のサングルームに1馬身半の差をつけて8勝目を手に入れた。

3月19日、中1週で迎えた32戦目は、一般A4（高知ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で徳留康豊騎手（6戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。9着に敗れた。

4月15日、中3週で迎えた33戦目は、中越豊光騎手を鞍上に迎えて、一般A2（高知ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。6着に終わった。

4月30日、中1週で迎えた34戦目は、一般A（高知ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は徳留康豊騎手（7戦2勝）。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。最後は、勝ったジョイフライトから3/4馬身差の2着となった。

5月13日、中1週で迎えた35戦目は、一般A（高知ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で徳留康豊騎手（8戦2勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。4着に終わった。

6月16日、中4週で迎えた36戦目は、一般A（高知ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で徳留康豊騎手（9戦2勝）。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。5着に終わった。

7月7日、中2週で迎えた37戦目は、四万十特別（高知ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で徳留康豊騎手（10戦2勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。4着に終わった。

7月29日、中2週で迎えた38戦目は、横浪特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で徳留康豊騎手（11戦2勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。5着に終わった。

8月12日、中1週で迎えた39戦目は、地方重賞の建依別賞（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で徳留康豊騎手（12戦2勝）。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。10着に終わった。

9月3日、中2週で迎えた40戦目は、西川敏弘騎手を鞍上に迎えて、一般A（高知ダート1600m 曇/不良）に出走。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。3着に終わった。

9月15日、中1週で迎えた41戦目は、一般A（高知ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で西川敏弘騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。最後は、勝ったマイネルキャラバンから4馬身差の2着となった。