ジムクイン（1985年生、母ジムダツシユ）

ジムクイン（1985年4月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のトウシヨウルチエー（当時8歳）と交配したジムダツシユが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は中地康弘。戦績は、中央平地32戦5勝2着3回。1990年の中山牝馬ステークス(牝ハンデG3)に勝利した他、1987年のテレビ東京賞3歳牝馬ステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

八木沢勝美厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1987年）

11月7日、デビュー戦は大塚栄三郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は460kg。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

11月29日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のクリノジョオーに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月19日、中2週で迎えた3戦目は、2歳G3のテレビ東京賞3歳牝馬ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（2戦1勝）。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したシノクロスを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

3歳（1988年）

1月31日、中5週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大塚栄三郎騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

2月28日、中3週で迎えた5戦目は、3歳オープンのバイオレット賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で大塚栄三郎騎手（4戦1勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したアイビートウコウにクビ差届かず2着に惜敗した。

3月19日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で大塚栄三郎騎手（5戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

5月1日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で大塚栄三郎騎手（6戦1勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に敗れた。

5月21日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳オープンのカーネーションカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で大塚栄三郎騎手（7戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて3着に沈んだ。

10月15日、約5か月の休み明けで迎えた9戦目は、栗原洋一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の多摩川特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

11月19日、中4週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（8戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のピックミーアップを半馬身振り切って2勝目をマークした。

12月11日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上1400万下の仲冬ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（9戦2勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り9着に終わった。

4歳（1989年）

1月16日、中4週で迎えた12戦目は、5歳以上1400万下の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（10戦2勝）。15頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら11番手で通過。直線では決め手に欠いて11着に終わった。

2月26日、中5週で迎えた13戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/不良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で大塚栄三郎騎手（11戦2勝）。13頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に終わった。

4月22日、中7週で迎えた14戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1400万下の箱根ステークス（東京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

6月10日、中6週で迎えた15戦目は、5歳以上1400万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 曇/不良）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（12戦2勝）。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

7月15日、中4週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた16戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の弥彦特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月29日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の加治川特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したミスターモーリーを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

9月16日、中6週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の浦安特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後はガス欠状態になり7着に敗れた。

10月22日、中4週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた19戦目は、4歳以上900万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

11月18日、中3週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月17日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（13戦2勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5歳（1990年）

1月15日、中3週で迎えた22戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（14戦2勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヘイアンビガーに5馬身の差をつけて3勝目を収める

2月3日、中2週で迎えた23戦目は、5歳以上900万下の節分賞（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（15戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブレイブジョオーに5馬身の差をつけて4勝目を収める

2月25日、中2週で迎えた24戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 雨/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で大塚栄三郎騎手（16戦4勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るリキアイノーザンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて念願の重賞初制覇を果たした。

5月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンの武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で大塚栄三郎騎手（17戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦したが、4着に終わった。

6月10日、中3週で迎えた26戦目は、ハンデG3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で大塚栄三郎騎手（18戦5勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月8日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で大塚栄三郎騎手（19戦5勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では見せ場なく14着に敗れた。

9月9日、中8週で迎えた28戦目は、ハンデG3の京王杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で大塚栄三郎騎手（20戦5勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

10月14日、中4週で迎えた29戦目は、杉浦宏昭騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の牝馬東京タイムズ杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

11月24日、中5週で迎えた30戦目は、キャピタルステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（21戦5勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

12月15日、中2週で迎えた31戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（22戦5勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

6歳（1991年）

1月7日、中2週で迎えた32戦目は、ガーネットステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（23戦5勝）。6頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく6着に終わった。