リキアイノーザン（1985年生、母サミースパータン）

リキアイノーザン（1985年4月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のノーザンディクテイター（当時11歳）と交配したサミースパータンが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は福田富晴。戦績は、中央平地22戦7勝2着1回、地方1戦0勝。1990年の京都牝馬特別(牝G3)に勝利した他、1989年の中山牝馬ステークス(牝ハンデG3)を制するなど、重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

清水出美厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1988年）

1月31日、デビュー戦は本田優騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に敗れた。

2月13日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って5着に敗れた。

3月6日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田優騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のジュエリーボックスに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月19日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、4歳400万下のさわらび賞（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で本田優騎手（3戦1勝）。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のミヤマポピーに1馬身3/4の差をつけて優勝

4月10日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で本田優騎手（4戦2勝）。18頭立ての14番人気で大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、6着を確保した。

5月7日、中3週で迎えた6戦目は、3歳オープンの菖蒲特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で本田優騎手（5戦2勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

5月22日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で本田優騎手（6戦2勝）。22頭立ての20番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に終わった。

6月25日、中4週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のHTB杯（札幌ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で本田優騎手（7戦2勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

8月21日、中7週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の漁火特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で本田優騎手（8戦2勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のマークラブに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

10月2日、中5週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G3のサファイヤステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で本田優騎手（9戦3勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

10月23日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（京都芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で本田優騎手（10戦3勝）。14頭立ての13番人気で大外14番ゲートからスタート。端を奪う形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では賦性の闘志でゴールまで頑張り、5着を確保した。

12月25日、中8週で迎えた12戦目は、牝馬限定のハンデG3のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は12戦連続で本田優騎手（11戦3勝）。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて、最後は2着のシヨノリーガルをアタマ差振り切って初の重賞タイトルを手中に収めた。

4歳（1989年）

1月29日、中4週で迎えた13戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で本田優騎手（12戦4勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして、最後は2着のパッシングショットをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

2月26日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/不良）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。鞍上は14戦連続で本田優騎手（13戦5勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のクリロータリーに1馬身3/4の差をつけて3連勝で3つ目の重賞タイトルを手に入れた。

3月19日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で本田優騎手（14戦6勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバテてしまい13着に敗れた。

4月16日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンの陽春ステークス（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は16戦連続で本田優騎手（15戦6勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

5月14日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデG3の京阪杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で本田優騎手（16戦6勝）。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は力尽きて7着に敗れた。

7月2日、中6週で迎えた18戦目は、東信二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の札幌記念（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着を確保した。

8月20日、中6週で迎えた19戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は本田優騎手（17戦6勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

10月10日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた20戦目は、市制100周年記念（中京(地)芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（18戦6勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。4着に終わった。

12月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、増井裕騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って8着に敗れた。

5歳（1990年）

1月28日、中4週で迎えた22戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬特別（阪神芝1600m 曇/良）に牝馬ながら58kgの斤量を背負って出走。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のマロングラッセをクビ差振り切って4つ目の重賞タイトルを手にした。

2月25日、中3週で迎えた23戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 雨/重）に牝馬ながら58.5kgの斤量を背負って出走。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、ジムクインに交わされて2馬身差の2着に敗北した。