デアヴィクティー（1996年生、母ダッドマイクイン）

デアヴィクティー（1996年4月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアフリート（当時12歳）と交配したダッドマイクインが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）松浦牧場。戦績は、中央平地1戦0勝、地方21戦4勝2着2回。1999年の東京プリンセス賞(牝地方重賞)に勝利した他、2000年のフロンティアスプリント盃(地方重賞)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

三坂盛雄厩舎（小林）へ入厩。

2歳（1998年）

9月10日、デビュー戦は張田京騎手を鞍上に据えて、3歳（大井ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は441kg。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のエゾノテイオーに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

10月27日、中6週で迎えた2戦目は、3歳（大井ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（1戦1勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は一杯になって12着に敗れた。

12月1日、中4週で迎えた3戦目は、2歳戦の山茶花特別（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で張田京騎手（2戦1勝）。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず4着に終わった。

3歳（1999年）

1月21日、中6週で迎えた4戦目は、3歳戦の雪割草特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で張田京騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。端をきる形となり、極端なスローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい7着に敗れた。

3月1日、中5週で迎えた5戦目は、3歳戦のユキヤナギ特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で張田京騎手（4戦1勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。端をきり、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のナイキビガーに5馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月23日、中2週で迎えた6戦目は、4歳（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で張田京騎手（5戦2勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

4月21日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の桜花賞（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で張田京騎手（6戦2勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ワンダールナに半馬身交わされて2着となった。

5月10日、中2週で迎えた8戦目は、森下博騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の東京王冠賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に敗れた。

6月8日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は張田京騎手（7戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のウエノマルマドンナに2馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

7月21日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、3歳G3のグランシャリオカップ（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で張田京騎手（8戦3勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。4着に終わった。

10月3日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg絞って迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で張田京騎手（9戦3勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では伸びを欠き14着に敗れた。

11月3日、中3週で馬体重を前走から9kg戻して迎えた12戦目は、3歳G1のダービーグランプリ（盛岡ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は森下博騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は減速してしまい9着に終わった。

11月24日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳ハンデ地方重賞のリリーカップ（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で森下博騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。8着に敗れた。

4歳（2000年）

3月1日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、ハンデ戦の’00メトロポリタンカップ（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で森下博騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の気力で渋太く粘り込んで、最後は2着のウエノマルマドンナに2馬身の差をつけて制した。

3月22日、中2週で迎えた15戦目は、地方重賞のフロンティアスプリント盃（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で森下博騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、オリオンザサンクスに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

5月5日、中5週で迎えた16戦目は、G3の群馬記念（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で森下博騎手（5戦1勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。4着に終わった。

6月23日、中6週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの隅田川オープン（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で森下博騎手（6戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい6着に敗れた。

9月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、牝馬限定G3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で森下博騎手（7戦1勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。12着に終わった。

9月27日、中1週で迎えた19戦目は、G2の東京盃（大井ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で森下博騎手（8戦1勝）。15頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見せ場なく14着に終わった。

5歳（2001年）

1月17日、約3か月半の休み明けで迎えた20戦目は、地方重賞の東京シティ盃（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で森下博騎手（9戦1勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚にキレが無く15着に終わった。

12月30日、約11か月半の休み明けで迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンの勝島オープン（大井ダート1590m 内回り晴/良）に出走。鞍上は張田京騎手（10戦3勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。主導権を奪い、非常に緩いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が上がってしまい9着に終わった。

6歳（2002年）

1月24日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦の’02ロイヤルカップ（大井ダート1590m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は森下博騎手（10戦1勝）。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は一杯になって15着に敗れた。