ヤエノテンリュウ（1988年生、母ルスナイクイン）

ヤエノテンリュウ（1988年5月26日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のラツキーソブリン（当時14歳）と交配したルスナイクインが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）高岸牧場。戦績は、中央平地30戦5勝2着5回、地方10戦3勝。主な勝ち鞍は1993年の5歳以上900万下。

経歴

デビュー前

荻野光男厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1991年）

2月24日、デビュー戦は北沢伸也騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中京芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。馬体重は448kg。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見所を作れず11着に終わった。

3月31日、中4週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（京都ダート1400m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着を確保した。

4月21日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で北沢伸也騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月12日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（京都ダート1400m 小雨/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で北沢伸也騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のニューリージェントに2馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

8月11日、約3か月の休養明けで迎えた5戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で北沢伸也騎手（4戦1勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい7着に終わった。

8月18日、連闘で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で北沢伸也騎手（5戦1勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったキャサリンシチーに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

9月7日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下の湯浜特別（函館芝1200m 晴/不良）に出走。鞍上は7戦連続で北沢伸也騎手（6戦1勝）。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい7着に終わった。

10月5日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で北沢伸也騎手（7戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のジンパワーをハナ差振り切って制した。

10月26日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は9戦連続で北沢伸也騎手（8戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

11月10日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のラジオ福島賞（福島芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は10戦連続で北沢伸也騎手（9戦2勝）。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月1日、中2週で迎えた11戦目は、J.サントス騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’91ゴールデンサドルトロフィー（阪神芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

12月22日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は北沢伸也騎手（10戦2勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったスピードテンザンにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

4歳（1992年）

1月18日、中3週で迎えた13戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の八坂特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、抜け出したスカイグローリを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

4月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、5歳以上900万下の播磨特別（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は北沢伸也騎手（11戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

8月15日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた15戦目は、木藤隆行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の噴火湾特別（函館芝1200m 曇/重）に出走。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

8月23日、連闘で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は北沢伸也騎手（12戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のシンアスワンを3/4馬身振り切ってファンの高評価に応えた。

9月5日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下の臥牛山特別（函館芝1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（13戦3勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に敗れた。

9月20日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で北沢伸也騎手（14戦3勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、ホウセイダイバーに交わされて1馬身半差の2着となった。

10月11日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で北沢伸也騎手（15戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、オースミダイナーに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

10月25日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で北沢伸也騎手（16戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

11月21日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で北沢伸也騎手（17戦3勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るカミノナイトを鬼脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて優勝

12月6日、中1週で迎えた22戦目は、L.オサリバン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’92ゴールデンサドルトロフィー（阪神芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

12月27日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は北沢伸也騎手（18戦4勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり8着に敗れた。

5歳（1993年）

1月17日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の八坂特別（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（19戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず最後はオスカーピークと並んで7着同着となった。

1月31日、中1週で迎えた25戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず4着に敗れた。

4月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた26戦目は、5歳以上900万下（京都芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は北沢伸也騎手（20戦4勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では見せ場を作れず14着に敗れた。

5月1日、連闘で迎えた27戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（21戦4勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のダンディツカサに3馬身の差をつけて5勝目をマークした。

5月16日、中1週で迎えた28戦目は、高瀬川ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北沢伸也騎手（22戦5勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

6月5日、中2週で迎えた29戦目は、安芸ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で北沢伸也騎手（23戦5勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

7月10日、中4週で迎えた30戦目は、ジュライステークス（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で北沢伸也騎手（24戦5勝）。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい11着に終わった。

9月13日、中8週で迎えた31戦目は、早田秀治騎手を鞍上に迎えて、一般A3二 B1（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のサクラスターハイネに1馬身の差をつけて6勝目を手中に収めた。

6歳（1994年）

9月9日、約12か月の休養明けで馬体重を前走から19kg増やして迎えた32戦目は、佐藤正晃騎手を鞍上に迎えて、クリスタルナイトカップ（大井ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。14着に敗れた。

9月30日、中2週で迎えた33戦目は、ムーンライトカップ（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は早田秀治騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。15着に敗れた。

10月12日、中1週で迎えた34戦目は、シューティングスター賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で早田秀治騎手（2戦1勝）。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。7着に終わった。

10月26日、中1週で迎えた35戦目は、シリウス賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で早田秀治騎手（3戦1勝）。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。11着に終わった。

11月8日、中1週で迎えた36戦目は、ロイヤルカップ（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で早田秀治騎手（4戦1勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。4着に終わった。

7歳（1995年）

1月30日、約3か月の間隔を開けて迎えた37戦目は、アレキサンドライト賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で早田秀治騎手（5戦1勝）。13頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。最後は、2着のアローフェニックスをクビ差制して久しぶりに白星を挙げた。

3月3日、中4週で迎えた38戦目は、望春賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で早田秀治騎手（6戦2勝）。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。3着に終わった。

4月21日、中6週で迎えた39戦目は、京成盃（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で早田秀治騎手（7戦2勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。5着に敗れた。

5月25日、中4週で迎えた40戦目は、エメラルド賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で早田秀治騎手（8戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のイーグルトウコウに半馬身の差をつけて8勝目をマークした。