スピードテンザン（1988年生、母ユメノテンザン）

スピードテンザン（1988年4月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のカツラギエース（当時8歳）と交配したユメノテンザンが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）新冠橋本牧場。戦績は、中央平地30戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は1991年の4歳以上900万下。

経歴

デビュー前

日迫良一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

6月17日、デビュー戦は本田優騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は450kg。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は減速してしまい12着に敗れた。

6月30日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、抜け出したトキオアルテミスを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

7月15日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田優騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、伸びてきたシマノファイヤー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

7月28日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（札幌芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で本田優騎手（3戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るオーリンダーを上がり3位の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、牝馬限定3歳500万下のりんどう賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で本田優騎手（4戦1勝）。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に終わった。

11月3日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で本田優騎手（5戦1勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。

11月25日、中2週で迎えた7戦目は、松田幸春騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のカトレア賞（中京芝1800m 曇/良）に出走。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

12月22日、中3週で迎えた8戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

3歳（1991年）

1月13日、中2週で迎えた9戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい9着に終わった。

8月25日、約7か月半の休養明けで迎えた10戦目は、吉沢宗一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の湯沢特別（新潟芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバテてしまい9着に敗れた。

9月7日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の小牧特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

9月28日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のハシケンジエットを3/4馬身振り切って2勝目を掴み取った。

10月19日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の壬生特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（2戦1勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって10着に終わった。

11月3日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の天王山特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（3戦1勝）。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

11月30日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の伊吹山特別（中京芝1200m 晴/稍重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で内田浩一騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では伸びを欠き13着に敗れた。

12月15日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の夙川特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田浩一騎手（5戦1勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に終わった。

12月22日、連闘で迎えた17戦目は、4歳以上900万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で内田浩一騎手（6戦1勝）。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のヤエノテンリュウに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

4歳（1992年）

2月2日、中5週で迎えた18戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で内田浩一騎手（7戦2勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

2月16日、中1週で迎えた19戦目は、藤原英幸騎手を鞍上に迎えて、テレビ山梨杯（東京芝1400m 曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

3月7日、中2週で迎えた20戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦のうずしおステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

3月28日、中2週で迎えた21戦目は、東信二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の心斎橋ステークス（阪神ダート1400m 小雨/稍重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では全く伸びず16着に終わった。

4月25日、中3週で迎えた22戦目は、上賀茂ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（8戦2勝）。18頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、6着に入り込んだ。

5月10日、中1週で迎えた23戦目は、朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（9戦2勝）。13頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では全く伸びず12着に終わった。

6月13日、中4週で迎えた24戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のTVh賞（札幌芝1200m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に敗れた。

6月21日、連闘で迎えた25戦目は、4歳以上900万下の大倉山特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。

7月12日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上900万下の摩周湖特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で千田輝彦騎手（2戦0勝）。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に終わった。

11月7日、約4か月の休養明けで迎えた27戦目は、4歳以上900万下（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で千田輝彦騎手（3戦0勝）。18頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に終わった。

11月22日、中1週で迎えた28戦目は、4歳以上900万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（1戦0勝）。17頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に終わった。

12月13日、中2週で迎えた29戦目は、4歳以上900万下の高砂特別（阪神芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は内田浩一騎手（10戦2勝）。9頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びを欠き6着に終わった。

12月20日、連闘で迎えた30戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の夙川特別（阪神芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（11戦2勝）。15頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。最後は力尽きて13着に終わった。