チアフルスマイル（2000年生、母ゴールデンカラーズ）

チアフルスマイル（2000年4月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「充実した笑顔」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時14歳）と交配したゴールデンカラーズが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は松木加代。戦績は、中央平地33戦8勝2着3回。2006年のキーンランドカップ(G3)に勝利した他、2005年の愛知杯(牝ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

池江泰郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2003年）

8月30日、デビュー戦はK.デザーモ騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は442kg。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウォーターリボーンに7馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

9月28日、中3週で迎えた2戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下のニセコ特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

10月4日、連闘で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のトシブルースに1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

10月25日、中2週で迎えた4戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の久多特別（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

11月29日、中4週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下のセレブレイション賞（東京芝1400m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では決め手が足りず13着に敗れた。

4歳（2004年）

5月8日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の祇園特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、3着に終わった。

5月23日、中1週で迎えた7戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中京芝1800m 雨/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、4着に終わった。

6月26日、中4週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下の舞子特別（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のラストブレイズをハナ差振り切ってファンの高評価に応えた。

7月25日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の長万部特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦1勝）。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したメジャーカフェにクビ差届かず2着となった。

8月7日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の八雲特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のトールハンマーを半馬身振り切って4勝目を手に入れた。

9月4日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の大倉山特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（4戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のウインドヴェインに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月17日、中5週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に敗れた。

11月7日、中2週で迎えた13戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

5歳（2005年）

2月5日、約3か月の休養明けで迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（5戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のタニノマティーニに1馬身1/4の差をつけて6勝目を手中に収めた。

3月12日、中4週で迎えた15戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

4月24日、中5週で迎えた16戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（6戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

6月5日、中5週で迎えた17戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したマイネソーサリスにクビ差届かず2着となった。

8月14日、中9週で迎えた18戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では稲妻のようなを繰り出したが、3着に終わった。

8月21日、連闘で迎えた19戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、G2の札幌記念（札幌芝2000m 雨/良）に出走。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

10月29日、中9週で迎えた20戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（7戦4勝）。18頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

12月18日、中6週で迎えた21戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（8戦4勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

6歳（2006年）

1月5日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（9戦4勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた23戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（10戦4勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。最後はメイショウオスカルと並んで2着同着となった。

3月12日、中5週で迎えた24戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（11戦4勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

4月8日、中3週で迎えた25戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

4月30日、中2週で迎えた26戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1400m 曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアイルラヴァゲインをクビ差振り切って7勝目を奪取した。

5月14日、中1週で迎えた27戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に敗れた。

7月2日、中6週で迎えた28戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの米子ステークス（京都芝1600m 外回り晴/重）に出走。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

8月13日、中5週で迎えた29戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、5着に終わった。

8月27日、中1週で迎えた30戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のシーイズトウショウを半馬身振り切って悲願の重賞初制覇を果たした。

10月1日、中4週で迎えた31戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

10月28日、中3週で迎えた32戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦1勝）。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず15着に敗れた。

12月17日、中6週で迎えた33戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（4戦1勝）。17頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず7着に終わった。