ガイアフォース（2019年生、母ナターレ）

ガイアフォース（2019年2月21日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ガイア(ギリシャ神話に出てくる地母神)の力」。毛色は芦毛。種牡馬のキタサンブラック（当時7歳）と交配したナターレが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者は追分ファーム。2024年のフェブラリーステークス(G1)で2着に入った他、2022年のセントライト記念(G2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、追分ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、KRジャパンによって3,240万円で落札された。

杉山晴紀厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

9月5日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は486kg。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったドウデュースにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

3歳（2022年）

3月12日、約6か月半の休み明けで迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブラックシールドに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

5月14日、中8週で迎えた3戦目は、3歳1勝クラスのあずさ賞（中京芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったセントカメリアに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

7月3日、中6週で迎えた4戦目は、3歳以上1勝クラスの国東特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（3戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサクセスドレークに7馬身の差をつけて断然人気に応えた。

9月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で松山弘平騎手（4戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のアスクビクターモアをアタマ差振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

10月23日、中4週で迎えた6戦目は、3歳G1の菊花賞（阪神芝3000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で松山弘平騎手（5戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

4歳（2023年）

1月22日、約3か月の休み明けで迎えた7戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

4月23日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、伸びてきたシュネルマイスター決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

6月4日、中5週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた9戦目は、G1の農林水産省賞典安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではキレのある末脚を発揮し、4着に入った。

9月24日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で西村淳也騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

10月29日、中4週で迎えた11戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で西村淳也騎手（3戦0勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず5着に終わった。

12月2日、中4週で迎えた12戦目は、G3のチャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で西村淳也騎手（4戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

5歳（2024年）

2月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したペプチドナイルを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

6月2日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で長岡禎仁騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、4着に入った。