ランブリングアレー（2016年生、母ブルーミングアレー）

ランブリングアレー（2016年3月24日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「田園や森林などを散策すること+小径」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時14歳）と交配したブルーミングアレーが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2021年のヴィクトリアマイル(牝G1)で2着に入った他、2021年の中山牝馬ステークス(牝ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額5,000万円（125万×40口）で一口馬主が募集された。

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

10月6日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアルポルトをアタマ差振り切って初白星を挙げた。

11月25日、中6週で迎えた2戦目は、牝馬限定2歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったラヴズオンリーユーにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

3歳（2019年）

3月16日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦1勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

4月7日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく4着に敗れた。

10月26日、約6か月半の休み明けで迎えた5戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（京都芝2000m 曇/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったプライドランドに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

11月16日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

4歳（2020年）

2月9日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラスの日田特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、リードを2馬身以上確保して、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のイルーシヴゴールドに1馬身1/4の差をつけて久々に勝利を挙げた。

3月29日、中6週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの四国新聞杯（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたマルシュロレーヌ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

5月3日、中4週で迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの糺の森特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のハローユニコーンに2馬身半の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

6月21日、中6週で迎えた10戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの垂水ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のショウナンバルディに1馬身半の差をつけて制した。

8月16日、中7週で迎えた11戦目は、ハンデG3の農林水産省賞典小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

11月1日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から20kg増やして迎えた12戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のボッケリーニを半馬身振り切って5勝目をマークした。

12月19日、中6週で迎えた13戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

5歳（2021年）

1月16日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。18頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛進したが、勝ったマジックキャッスルにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

3月13日、中7週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた15戦目は、牝馬限定のハンデG3のローレル競馬場賞中山牝馬ステークス（中山芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線に入ると、前で粘るロザムールを上がり3位の末脚でハナ差だけ差し切って重賞ウィナーの称号を奪取した。

5月16日、中8週で迎えた16戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は吉田隼人騎手（4戦2勝）。18頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、勝ったグランアレグリアにねじ伏せられて4馬身差の2着となった。

9月26日、約4か月半の休み明けで迎えた17戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G2の産経賞オールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

11月14日、中6週で迎えた18戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（5戦2勝）。17頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

6歳（2022年）

2月20日、約3か月半の休養明けで迎えた19戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったアリーヴォにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

3月13日、中2週で迎えた20戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（3戦0勝）。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず9着に終わった。

2022年3月23日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。