エイシンマロニエ（2007年生、母Oedy’s Appeal）

エイシンマロニエ（2007年4月3日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋セイヨウトチノキ（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のSongandaprayer（当時9歳）と交配したOedy's Appealが17歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地12戦2勝2着1回、地方16戦4勝2着5回。2012年の園田FCスプリント(地方重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中尾秀正厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2010年）

1月17日、デビュー戦は藤岡康太騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は504kg。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり16着に敗れた。

3月21日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

3月28日、連闘で馬体重を前走から6kg絞って迎えた3戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の気力で渋太く粘り続けて、最後は2着のコックスバザールをアタマ差振り切って初勝利を挙げた。

4月11日、中1週で迎えた4戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1200m 曇/良）に出走。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず13着に終わった。

7月31日、約3か月半の休み明けで迎えた5戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、マイプラーナに交わされて2馬身半差の2着となった。

8月14日、中1週で迎えた6戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打ち、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

9月26日、中5週で迎えた7戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に敗れた。

10月31日、中4週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/不良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は垂れてしまい9着に敗れた。

4歳（2011年）

5月8日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた9戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて12着に敗れた。

5月29日、中2週で迎えた10戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の巻機山特別（新潟ダート1200m 雨/不良）に出走。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

7月31日、中8週で迎えた11戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて、最後は2着のワンダービーナスに1馬身1/4の差をつけて久々に勝利を挙げた。

8月21日、中2週で迎えた12戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の妙高特別（新潟ダート1200m 雨/稍重）に出走。15頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい10着に終わった。

9月22日、中4週で迎えた13戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上A1 A2（園田ダート1230m 曇/不良）に出走。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、レチタティーヴォにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

10月13日、中2週で迎えた14戦目は、姫路さぎ草特別（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、ドクターラオウに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

10月25日、中1週で迎えた15戦目は、板野央騎手を鞍上に迎えて、神戸マラソン11月20日開催記念特別（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったドクターラオウに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

11月10日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上A2 B1（園田ダート1230m 曇/良）に出走。鞍上は田中学騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のエーシンシークルーに1馬身半の差をつけてファンの期待に応えた。

12月1日、中2週で迎えた17戦目は、西宮えべっさんの酒特別（園田ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

12月31日、中3週で迎えた18戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、3歳以上A1 A2（園田ダート1230m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、ダイワデュークにクビ差交わされて2着に甘んじた。

5歳（2012年）

1月18日、中2週で迎えた19戦目は、大和川特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は板野央騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

2月1日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上A1 A2（園田ダート1230m 曇/良）に出走。鞍上は木村健騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

2月15日、中1週で迎えた21戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、市川特別（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り8着に終わった。

2月29日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上A1 A2（園田ダート1230m 晴/不良）に出走。鞍上は木村健騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、ダイワデュークに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

3月15日、中1週で迎えた23戦目は、グリーンエコー笠形特別（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は板野央騎手（2戦0勝）。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に敗れた。

4月5日、中2週で迎えた24戦目は、松浦聡志騎手を鞍上に迎えて、4歳以上A1（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着を確保した。

4月19日、中1週で迎えた25戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、ラジオ関西558賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

5月2日、中1週で迎えた26戦目は、相生ペーロン祭特別（園田ダート1230m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダイワデュークに5馬身の差をつけて4勝目を手にした。

5月24日、中2週で迎えた27戦目は、パール特別（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川原正一騎手（2戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のシーガルプリンセスに1馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

6月21日、中3週で迎えた28戦目は、地方重賞の園田FCスプリント（園田ダート820m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で川原正一騎手（3戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして、最後は2着のグッドリーズンを3/4馬身振り切ってファンの高評価に応えた。