エリモシャルマン（1999年生、母エリモパッション）

エリモシャルマン（1999年3月26日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のトニービン（当時16歳）と交配したエリモパッションが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道幌泉郡えりも町、生産者は（有）エクセルマネジメント。戦績は、中央平地31戦4勝2着3回。2003年のステイヤーズステークス(G2)で2着に入った他、2003年のアルゼンチン共和国杯(ハンデG2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田所清広厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2002年）

1月27日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝2000m 曇/不良）に出走。馬体重は506kg。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のケイエスブリザードを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

2月17日、中2週で迎えた2戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のつばき賞（京都芝2000m 小雨/良）に出走。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

3月23日、中4週で迎えた3戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

4月20日、中3週で迎えた4戦目は、3歳500万下のムーニーバレーレーシングクラブ賞（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず7着に敗れた。

5月11日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

5月25日、中1週で迎えた6戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中京芝2500m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

11月17日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き7着に終わった。

12月8日、中2週で迎えた8戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝2500m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のハクリュウホウを3/4馬身振り切って制した。

4歳（2003年）

1月26日、中6週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したタガノマイバッハにクビ差届かず2着に惜敗した。

2月8日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の琵琶湖特別（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（3戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のケイエスブリザードを3/4馬身振り切って断トツの支持に応えた。

3月1日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の御堂筋ステークス（阪神芝2500m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（4戦1勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のアグネスプラネットをハナ差振り切って1着ゴールを果たした。

3月23日、中2週で迎えた12戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（5戦2勝）。15頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

5月4日、中5週で迎えた13戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で池添謙一騎手（6戦2勝）。18頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り13着に終わった。

10月5日、約5か月の休み明けで迎えた14戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のニューマーケットカップ（中山芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では決め手が足りず4着に敗れた。

10月25日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（7戦2勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

11月9日、中1週で迎えた16戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では出色の末脚を披露し、3着に入り込んだ。

12月6日、中3週で迎えた17戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったチャクラにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

5歳（2004年）

1月10日、中4週で迎えた18戦目は、万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（8戦2勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったナムラサンクスに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

2月15日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

3月21日、中4週で迎えた20戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/良）に出走。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

4月25日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず13着に敗れた。

11月7日、約6か月半の休養明けで迎えた22戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく6着に終わった。

12月4日、中3週で迎えた23戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周曇/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（9戦2勝）。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に敗れた。

6歳（2005年）

1月8日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（10戦2勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

2月5日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた25戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（2戦0勝）。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚を失くしてしまい12着に終わった。

2月19日、中1週で迎えた26戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り雨/重）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が衰えて12着に終わった。

7歳（2006年）

3月25日、約13か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた27戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では決め手が足りず13着に終わった。

4月8日、中1週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は熊沢重文騎手（3戦0勝）。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

4月22日、中1週で迎えた29戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（4戦0勝）。12頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に終わった。

5月6日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた30戦目は、田中克典騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く16着に終わった。

5月27日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた31戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。