エルゼロ（2013年生、母ゴールドマッシモ）

エルゼロ（2013年4月22日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「リニアの車両形式名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のワークフォース（当時6歳）と交配したゴールドマッシモが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は守矢牧場。2019年の三木ホースランドパークジャンプステークス(障害4歳以上オープン)に勝利した他、2017年の秋陽ジャンプステークス(障害3歳以上オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

武井亮厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2015年）

7月19日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は484kg。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。

10月17日、約3か月の休養明けで迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では矢のような伸び脚で急追したが、勝ったアポロナイスジャブに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

11月15日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線に入ると、前で粘るマテラヴィクトリーを豪脚で半馬身差し切って初白星を挙げた。

12月19日、中4週で迎えた4戦目は、2歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に敗れた。

3歳（2016年）

2月14日、中7週で迎えた5戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

4月17日、中8週で迎えた6戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（5戦1勝）。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に敗れた。

7月31日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず13着に敗れた。

10月10日、中9週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（6戦1勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には届かず8着に終わった。

10月29日、中2週で迎えた9戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート2500m 曇/重）に出走。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら11番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

11月20日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（福島ダート2400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で木幡巧也騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るハヤブサライデンを自慢の末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて2勝目を掴み取った。

12月11日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡巧也騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

4歳（2017年）

1月8日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の成田特別（中山ダート2400m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で木幡巧也騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

2月18日、中5週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート2400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で木幡巧也騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

4月9日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート2400m 曇/不良）に出走。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は垂れてしまい13着に敗れた。

6月17日、中9週で迎えた15戦目は、上野翔騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。5着に敗れた。

7月9日、中2週で迎えた16戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。最後は、勝ったプランスペスカからクビ差の2着に惜敗した。

7月23日、中1週で迎えた17戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石神深一騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったプレシャスタイムからクビ差の2着に甘んじた。

8月20日、中3週で迎えた18戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石神深一騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月7日、中6週で迎えた19戦目は、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は4戦連続で石神深一騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のトーセンカナロアに4馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

11月18日、中5週で迎えた20戦目は、秋陽ジャンプステークス（東京障害芝3110m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で石神深一騎手（4戦1勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。3着に入った。

5歳（2018年）

2月18日、約3か月の休み明けで迎えた21戦目は、サラ系障害4歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は6戦連続で石神深一騎手（5戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。5着に敗れた。

3月31日、中5週で迎えた22戦目は、三木ホースランドパークジャンプステークス（阪神障害芝3140m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で石神深一騎手（6戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。3着に終わった。

6月2日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた23戦目は、サラ系障害3歳以上オープン（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は8戦連続で石神深一騎手（7戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。5着に敗れた。

6月10日、連闘で馬体重を前走から12kg絞って迎えた24戦目は、サラ系障害3歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3110m 曇）に出走。鞍上は9戦連続で石神深一騎手（8戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。9着に敗れた。

8月18日、中9週で迎えた25戦目は、サラ系障害3歳以上オープン（小倉障害芝2860m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で石神深一騎手（9戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。3着に終わった。

9月1日、中1週で迎えた26戦目は、サラ系障害3歳以上オープン（小倉障害芝2860m 雨/重）に出走。鞍上は11戦連続で石神深一騎手（10戦1勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。6着に敗れた。

11月10日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた27戦目は、J・G3の京都ジャンプステークス（京都障害芝3170m 内→外晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は12戦連続で石神深一騎手（11戦1勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。4着に終わった。

12月22日、中5週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた28戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 小雨/良）に63kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。10着に終わった。

6歳（2019年）

1月26日、中4週で迎えた29戦目は、牛若丸ジャンプステークス（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐雄祐騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。7着に敗れた。

3月30日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた30戦目は、三木ホースランドパークジャンプステークス（阪神障害芝3140m 雨/良）に出走。鞍上は石神深一騎手（12戦1勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。最後は、2着のシゲルロウニンアジに2馬身半の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

7歳（2020年）

1月26日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から30kg戻して迎えた31戦目は、4歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は野中悠太郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に終わった。

5月30日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から24kg絞って迎えた32戦目は、原優介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（東京ダート2100m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。端をきり、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり11着に終わった。

6月14日、中1週で迎えた33戦目は、3歳以上1勝クラス（東京ダート2100m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で原優介騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。

2020年6月27日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

8月27日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた34戦目は、阪上忠匡騎手を鞍上に迎えて、高津オープン（川崎ダート2000m 晴/稍重）に出走。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

9月17日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた35戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、宮前オープン（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

10月20日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた36戦目は、西啓太騎手を鞍上に迎えて、しらこばと賞（浦和ダート2000m 晴/重）に出走。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に終わった。

2020年11月19日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。