ブラーニーキス（2017年生、母ダブルゴールド）

ブラーニーキス（2017年3月8日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ブラニー石にキスするとお世辞が上手くなるという言い伝えより」。毛色は栗毛。種牡馬のダンカーク（当時11歳）と交配したダブルゴールドが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2020年の木菟特別。

経歴

デビュー前

稲垣幸雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

9月14日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は512kg。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず12着に敗れた。

3歳（2020年）

5月24日、約8か月半の休養明けで迎えた2戦目は、木幡育也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

10月11日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の啄木鳥特別（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったタイセイダンクにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

11月11日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた4戦目は、3歳戦の木菟特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のフロントフリップに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月17日、中4週で迎えた5戦目は、一般C2四五六（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で笹川翼騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったクサナギに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

4歳（2021年）

1月1日、中1週で迎えた6戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、18thゴールデンホース賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

4月19日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、一般C2一二三（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は笹川翼騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のフォアシザフューチに4馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

5月26日、中4週で迎えた8戦目は、金魚草賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（4戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、サトノトリガーに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

6月16日、中2週で迎えた9戦目は、一般C1一二三（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で笹川翼騎手（5戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のグランギフトに1馬身半の差をつけてファンの期待に応えた。

7月31日、中5週で迎えた10戦目は、日々草賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で笹川翼騎手（6戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したウィップラッシュを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

8月31日、中3週で迎えた11戦目は、篠谷葵騎手を鞍上に迎えて、紫露草賞（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

10月13日、中5週で迎えた12戦目は、紅葉葵賞（川崎ダート1500m 雨/稍重）に出走。鞍上は笹川翼騎手（7戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を披露したが、3着に終わった。

5歳（2022年）

4月5日、約6か月の休み明けで迎えた13戦目は、海棠賞（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（8戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

5月18日、中5週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた14戦目は、一般C1四五六（川崎ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で笹川翼騎手（9戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のフルフィルに3馬身の差をつけて4勝目を獲得した。

6月16日、中3週で迎えた15戦目は、泰山木賞（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で笹川翼騎手（10戦4勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして、最後は2着のロッソアモーレに1馬身半の差をつけて5勝目を手中に収めた。

7月4日、中2週で迎えた16戦目は、浜茄子賞（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で笹川翼騎手（11戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、勝ったアーティフィスに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

8月5日、中4週で迎えた17戦目は、VTuber鳳玲天々記念（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で笹川翼騎手（12戦5勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず3着に沈んだ。

9月16日、中5週で迎えた18戦目は、藤本現暉騎手を鞍上に迎えて、葉鶏頭賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

6歳（2023年）

1月1日、約3か月半の休養明けで迎えた19戦目は、20thゴールデンホース賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は笹川翼騎手（13戦5勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は勢いを失って12着に敗れた。

4月6日、約3か月の休み明けで迎えた20戦目は、リムジン賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（14戦5勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、カルナックに交わされて3馬身差の2着となった。

5月18日、中5週で迎えた21戦目は、クラセアルタ賞（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で笹川翼騎手（15戦5勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。競走中止となった。