オオシマルチア（1990年生、母オオシマスズラン）

オオシマルチア（1990年5月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のクリスタルグリツターズ（当時10歳）と交配したオオシマスズランが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）大島牧場。戦績は、中央平地18戦4勝。主な勝ち鞍は1995年の稲荷特別(900万下)。

経歴

デビュー前

沖芳夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1993年）

2月6日、デビュー戦は安田隆行騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアルファベイビーを異次元の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

2月20日、中1週で迎えた2戦目は、3歳オープンのバイオレットステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚が止まってしまい9着に敗れた。

3月13日、中2週で迎えた3戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのチューリップ賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて8着に敗れた。

4月11日、中3週で迎えた4戦目は、4歳500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は安田隆行騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

4月25日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（3戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

5月22日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定4歳500万下の野苺賞（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で安田隆行騎手（4戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月3日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定4歳500万下のなでしこ賞（京都芝1800m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で安田隆行騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のヤマトパレードをクビ差振り切って2勝目を獲得した。

4歳（1994年）

2月20日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた8戦目は、5歳以上900万下のテレビ埼玉杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安田隆行騎手（6戦2勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。

3月12日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の美濃特別（中京芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月26日、約8か月半の休養明けで迎えた10戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のメイショウユウシに2馬身の差をつけて休養明け初戦を物にした。

12月17日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

5歳（1995年）

1月14日、中3週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下の稲荷特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は塩村克己騎手（1戦1勝）。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のタイキデュークをクビ差振り切って4勝目を手にした。

2月11日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦の斑鳩ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（3戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

11月4日、約9か月の休み明けで迎えた14戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚勢が衰えて11着に終わった。

11月18日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦の比叡ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

12月16日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦のオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で渡辺薫彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

6歳（1996年）

1月20日、中4週で迎えた17戦目は、石清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で渡辺薫彦騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に終わった。

2月17日、中3週で迎えた18戦目は、橿原ステークス（京都ダート1400m 小雪/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は5戦連続で渡辺薫彦騎手（4戦0勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に終わった。